津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」坂東龍汰さん、家業を継がず葛藤する兄演じて

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。

映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」公開日決定、追加キャストも解禁!

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」場面写真を一挙解禁!

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さんと小林薫さんが魅せる家族そして師弟の絆

「津軽塗」のことを知らなかったけど興味が湧いてきた方には、当メディアの記事「バカ塗りこと津軽塗の魅力」もオススメさせていただいています。(本記事は映画公開まで無料公開とさせて頂いております。)

さて、この度、坂東龍汰さんが演じる主人公の兄・ユウの新たな場面写真が届きました。

あわせて坂東龍汰さんから撮影を振り返るコメントも届きましたので、紹介させていただきます。

明るく優しい兄 ユウの光る個性

津軽塗の工程を1カット1カット丁寧に漆を塗り重ねるように撮影された本作では、色鮮やかな模様を研ぎ出すように登場人物たちの個性も光ります。

今回の注目は、主人公 美也子の兄・ユウ。

「お兄ちゃんは昔から明るくて人気者で、みんなから似てない兄弟って言われてました」と劇中で美也子が語るように、内気で引っ込み思案な妹に優しく寄り添うユウは、美也子とは正反対の性格を持つ青年です。

自分自身は家業を継がず家を飛び出したものの、津軽塗に心惹かれる美也子に一歩踏み込むよう勇気を与える存在。

そんなユウは実家を出て弘前で美容師として働いており、今回解禁された場面写真では、劇中ではメッシュの入った暗い髪色から鮮やかな金髪に変化する姿が見られます。

また、笑顔でピアノを弾く1枚からは、その明るくおおらかな雰囲気が伝わってきます。

この写真はオフショット?と思うくらい、リラックスしたおふたりの感じがいいですね。

撮影を振り返る坂東龍汰さんからのコメント

 ユウを演じた坂東龍汰さんは、2017年にドラマ「セトウツミ」で俳優デビュー、翌年には『EVEN〜君に贈る歌〜』で映画デビューを飾り、その活躍ぶりは年々勢いを増しています。

2021年には、和山やま原作の話題のコミックのドラマ化「夢中さ、きみに。」や、犯人捜しの考察がネットを賑わせた「真犯人フラグ」など6本のドラマに出演。2022年になるとドラマ「ユニコーンに乗って」で脇を支える実力派若手キャストと評され、初主演映画『フタリノセカイ』では第32回日本映画批評家大賞 新人男優賞を獲得しました。

2023年に入るとドラマ「リバーサルオーケストラ」で名だたるバイプレイヤーたちと肩を並べながらその存在感を遺憾なく発揮し、昨日6月20日に最終回を迎えた話題のドラマ「王様に捧ぐ薬指」ではヒロインの初恋相手を演じ物語に波乱を巻き起こすキーパーソンとして注目を集めました。

2023年の夏、瀬々敬久監督最新作『春に散る』の公開も控え、2023年だけで4本のドラマと3本の映画への出演が決まっています。

いまや映画やドラマに引っ張りだこの坂東さんですが、本作への出演に関して「鶴岡監督の映画がとても好きなので今回お話を頂いた時は素直にとても嬉しく楽しみでした。」と語っています。

「津軽塗りの美しい職人技、静けさの中に響く音や画面いっぱいに広がる鮮やかな色は見ていて聞いていて一瞬で引き込まれうっとりしてしまいました。」と語る坂東さん。

自分の夢・目標と津軽塗職人を父に持つ家族の間で葛藤する姿が印象的なユウ。

その役作りについては「実際に僕の実家もワイン農園をやっていて、僕が継ぐという話まではしませんでしたが役者の道に進むときに感じた感情などはユウにも少し生かすことが出来たかなと思います。」とのことで、ご自身の置かれていた環境とユウの境遇に共通点を見出したことを明かしてくれました。

妹への深い愛情を忘れないユウという人物を演じたことについては、「美也子との最初のシーンは妹思いなユウの人柄をうまく表現できたらと思って演じました。父親に対しては色々とぶつかる事の多いユウですが根本の人柄は明るくて優しい、という部分を繊細に見せられたらと。」とコメント。

また、堀田真由さんとの共演に関しては「3度目の共演ということもありとても安心してお芝居ができました。普段からほんわかした空気感の堀田さんは常に現場で美也子にしか見えなかったのでとても撮影に入りやすかったです。」と撮影時を振り返ってくれました。

心の「葛藤」の先にあるものは何か

私たちは、葛藤を抱えながら生き、そして決断を迫られることがあります。

湧き上がる逃げたい気持ちや、矛盾した行動など、時に行動や発言をうまくコントロールができなくなることがありませんか。

時に家族間においては、その感情をリミットなしにぶつけてしまうことも。

父親に対して反発し心に葛藤を抱えるも、明るくて優しい妹思いな兄・ユウ。

今までも、心の「葛藤」を抱える繊細な役をたびたび演じ、高い評価を得てきた坂東さんが、本作品で、兄・ユウをどのように演じているのか。

躍進を続ける坂東さんの新たな魅力を、この「バカ塗りの娘」においても、たっぷりと堪能させてくれるのではと、今から期待が高まっています。

映画の全国公開は、2023年の9月1日から、青森県は先行公開で8月25日からです。

本作品との出会いをキッカケに、日本の漆芸、工芸にも興味を持っていただき、楽しんでいただけたらと思っています。

本作品が一人でも多くの方に届きますよう、一緒に盛り上げてまいりましょう。

映画「バカ塗りの娘」

2023年9月1日(金)全国公開 / 8月25日(金)青森県先行公開

【ストーリー】
「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――
青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。

【クレジット】
堀田真由/坂東龍汰 宮田俊哉 片岡礼子 酒向 芳 松金よね子 篠井英介 鈴木正幸 
ジョナゴールド 王林/木野 花 坂本長利/小林 薫
監督:鶴岡慧子 脚本:鶴岡慧子 小嶋健作 
原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊) 
企画プロデュース:盛 夏子 プロデューサー:遠藤日登思 松岡達矢 福嶋更一郎 
ラインプロデューサー:大川哲史
撮影:髙橋 航 照明:秋山恵二郎 録音:髙田伸也 音響効果:齋藤昌利 美術:春日日向子 
装飾:松尾文子 衣裳:藪野麻矢 ヘアメイク:光岡真理奈
編集:普嶋信一 音楽:中野弘基 スクリプター:押田智子 スチール:蒔苗 仁 助監督:栗本慎介
製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部 ザフール 
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118分

公式サイト:https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/
公式Twitter:@bakanuri_movie
公式Instagram:@bakanuri_movie

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