津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さんと小林薫さんが魅せる家族そして師弟の絆

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。

映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」公開日決定、追加キャストも解禁!

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」場面写真を一挙解禁!

「津軽塗」のことを知らなかったけど興味が湧いてきた方には、当メディアの記事「バカ塗りこと津軽塗の魅力」もオススメさせていただいています。(本記事は映画公開まで無料公開とさせて頂いております。)

さて、この度、映画の主人公・美也子と、父・清史郎の姿を切り取った新たな場面写真が届きました。

あわせて美也子を演じた堀田真由さんと父・清史郎を演じた小林薫さんのお二人から撮影を振り返るコメントも届きましたので、紹介させていただきます。

今回解禁されたのは、父娘の何気ない日常を切り取ったワンシーンと、津軽塗に真剣に向き合う二人を捉えたワンシーン。

どこにでもいる親子の美也子と清史郎が、家業である津軽塗の職人としての師弟関係を築いていくうえで、二人の距離感が少しずつ変わっていく様子に注目です。

父娘の何気ない日常

居間での食事シーンは、内気な美也子が躊躇いながらも「私、おっとうの仕事、手伝いたい」と自分の気持ちを初めて父に明かす大事なシーン。

これまでも父の仕事を手伝ってきたが、本気で津軽塗に挑戦していきたいという美也子の素直な思いが語られるが、それに対する清史郎の反応にも目が離せません。

津軽塗に真剣に向き合う二人

工房シーンでは美也子と清史郎が漆を塗る前の木地に真剣な眼差しを向けているワンシーン。

自宅での表情とは違い、目を凝らして見つめる美也子と身を乗り出して教えている様子の父・清史郎の姿は、津軽塗に向き合う師弟の一面が映し出されています。

撮影を振り返る堀田真由さんと小林薫さんからコメント

本作で親子役を演じる堀田真由さんと小林薫さんは、現在放送中のドラマ「風間公親-教場0-」でも共演中です。

主人公の上司と部下を演じ注目を集めていますが、そんなお2人は以前、小林さんが店主を務める人気ドラマシリーズ「深夜食堂」でも共演しており、本作を含め“三度”の共演となります。

そして、『バカ塗りの娘』では、父娘、師弟役での共演となりました。

今回、“津軽塗職人”を演じて堀田さんからは、津軽塗の魅力について、「こんなにもひとつものができあがるまでに時間がかかるということを知り、長い時間をかけて、何度も色を塗り重ねたり、そぎ落としたり、自分の人生のようにも例えられるなと思いました。」とコメントが。

また、小林さんとの共演については、「間近で薫さんの演技を見て勉強させて頂きながら、3週間という長い期間ご一緒して、家族の絆を築けたのではないかと思います。」とのこと。

小林さんは、自身の演じた津軽塗職人の父親役について「演技をしようという感情はあまりわかなかったです。津軽にこういうお父さんいるよね、と見えたらいいなという想いで取り組みました。この歳でそういうことを経験できたことが、僕にとってとても新鮮でした。」と撮影を振り返るコメントが届きました。

堀田さんは2022年に「鎌倉殿の13人」で初のNHK大河ドラマ出演、2023年以降もNHKドラマ10「大奥」、7月からの新ドラマ「CODE-願いの代償-」に出演が決定するなど、2023年6本のドラマへ出演。

また小林さんも『とべない風船』『仕掛人・藤枝梅安 一、二』と2023年に既に3本の映画出演作が公開し、今後北野武監督『首』の公開を控えています。

人生に例えた漆芸、津軽塗から学ぶことは何か

漆芸、津軽塗は、スピード、効率化が求められる現代において、私たちに見えない部分の作業であっても時間をかけて、丁寧に仕事をしていくことの尊さ、大切さを考えさせてくれます。

今回、堀田さんの、津軽塗りの制作工程を自分の人生のようだとのコメントを読んで、心地よい暮らしを探す私たちは、漆芸、津軽塗に感じる奥深い魅力は、そこにあったのかもしれないと再認識すると共に、堀田さんのお仕事、役作りに対する真摯さ、丁寧さ、こだわりなどを垣間見ることができました。

気が遠くなるような塗りの作業を繰り返し、作品の完成まで2ヶ月以上の時間を要するほどの丁寧な工程から「バカ塗り」という異名がつく「津軽塗」をテーマに、つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘の家族の絆、師弟の絆を演じる堀田真由さんと小林薫さん。

お二人は、この映画の中で、家族の絆、師弟の絆をどう紡いでいくのでしょうか。

話題作への出演が続くお二人が、映画「バカ塗りの娘」で魅せる“津軽塗職人”親子の姿にも注目です。

映画の全国公開は、2023年の9月から。もう少し時間があります。

本作品との出会いをキッカケに、日本の漆芸、工芸にも興味を持っていただき、楽しんでいただけたら嬉しく思います。

本作品が一人でも多くの方に届きますよう、一緒に盛り上げてまいりましょう。

映画「バカ塗りの娘」

2023年9月1日(金)全国公開 / 8月25日(金)青森県先行公開

【ストーリー】
「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――
青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。

【クレジット】
堀田真由/坂東龍汰 宮田俊哉 片岡礼子 酒向 芳 松金よね子 篠井英介 鈴木正幸 
ジョナゴールド 王林/木野 花 坂本長利/小林 薫
監督:鶴岡慧子 脚本:鶴岡慧子 小嶋健作 
原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊) 
企画プロデュース:盛 夏子 プロデューサー:遠藤日登思 松岡達矢 福嶋更一郎 
ラインプロデューサー:大川哲史
撮影:髙橋 航 照明:秋山恵二郎 録音:髙田伸也 音響効果:齋藤昌利 美術:春日日向子 
装飾:松尾文子 衣裳:藪野麻矢 ヘアメイク:光岡真理奈
編集:普嶋信一 音楽:中野弘基 スクリプター:押田智子 スチール:蒔苗 仁 助監督:栗本慎介
製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部 ザフール 
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118分

公式サイト:https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/
公式Twitter:@bakanuri_movie
公式Instagram:@bakanuri_movie

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