人日の節句 – 日本の節句を楽しむ –

古代中国から伝わりし風習である「五節句」のなかで、一年のはじめに行われるのが「人日(じんじつ)の節句」です。桃の節句や端午の節句とくらべてあまり馴染みのないもののように思われがちですが、「七草粥を食べる日」といえばきっと合点がいくでしょう。

実はこれらのような節句は、中国ではもともと五節句の他にも多く定められており、平安時代には「節会(せちえ)」として貴族の間で、いわゆるパーティーの文化として親しまれていました。そして時が流れて江戸時代ごろになると、節句の中から幕府が五つを選び、日本の公式行事としたのです。

とはいえ、人日の節句については「七草粥を食べる」以外の風習や、まつわる歴史などについては、あまり知られていないものかもしれません。今では季節になるとスーパーなどで「七草粥セット」が売られるようになりましたが、昔の人は冬の野山に分け入って、それぞれの若葉を手ずから摘み取ることもこの風習の一部でした。

平安時代から続く日本の風習、人日の節句の行事について、後世に伝えるためにもいくらかの知識を手に入れてみましょう。まずはその歴史から紐解いていきます。

0 Shares:
You May Also Like
d53b6284b075a6df461a1929cfcab893 画像
続きを読む

「水」と共に暮らす日本の文化

すべてのいのちの源である、水。 人間の体は約60%が水分と言われており、私たちは日々、水の恩恵を受けて生きています。 洗うための水、飲むための水、料理するための水。私たちの暮らしに欠かせない水は、昔からさまざまなかたちで…
687fb7439a4073aec83c54bf45198fca 画像
続きを読む

兆しを読む、日本の縁起

「縁起が良い」「縁起が悪い」という言葉。どこか心に残る響きがあって、耳にすると少しドキッとします。 縁起の良い出来事に出会えば、「なにか良いことが起こりそうだな」と、気持ちがふっと前向きになります。反対に、縁起が悪いとさ…