変幻自在・日本の伝統 竹細工

日本をはじめとする東南アジア地域に幅広く生息する植物、竹。

竹の若い芽は食材である「たけのこ」として知られ、春の旬の香りを食卓に運びます。そして成長した竹は扱いやすく、加工するとあらゆる道具になり、大昔から日本の暮らしを支えてきました。

現代になり、生活の中で竹細工を見ることは少なくなったかと思われます。しかし、エコロジーの視点やその機能性の高さが見直され、いま竹製品が再び注目を集めているのです。

今回は、この竹細工について学びながら、心地よい暮らしを探してみました。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

芸術を支える「パトロン」について

「芸術」とは一体、何ものでしょうか。その答えは考え方によるところもありますが、大きな枠で捉えれば「人間がこれまで歩んできた歴史を体現したもの」と表すことができるかもしれません。 中でも美術や工芸には、その国や個人、時代が…
続きを読む

勾玉にこめられた祈り

「勾玉(まがたま)」と聞いて、イメージするのはどんなものでしょうか? 「く」の字をまるくしたような形、紐を通すための穴、つるっとした表面。加えて、それを身につけているのは……縄文人や弥生人の服装をした人物。 歴史の教科書…
続きを読む

水引 - 心と贈り物を結ぶ文化 –

日本には、今ではクリスマスなどによく見られるプレゼントラッピングとはまた違った様式の、贈り物を包む独自の文化があります。慶事や弔辞のご進物を用意したら、剥き出しではなく一工夫加えて包むことで心配りをするものですが、特に「…
続きを読む

工芸とアウトドア その1

いきなりですが、日本の伝統工芸品の中でも、素朴で、小柄で、可愛いらしいもの、魅力的ですよね。豆皿や箸置きのような小物を集めるのが好きな人も、結構多いのではないでしょうか。 その中には、持ち運びができて、人が密集しない屋外…
続きを読む

茶道具を知る

日本を代表する伝統文化といえば、「茶」。 元は中国から伝わった文化ですが、特に抹茶の作法や道具は、日本で独自の発展を遂げました。 その「茶道」で使われる道具「茶道具(ちゃどうぐ)」には、それぞれ卓越した工芸品が使われます…