茶道具を知る

日本を代表する伝統文化といえば、「茶」。

元は中国から伝わった文化ですが、特に抹茶の作法や道具は、日本で独自の発展を遂げました。

その「茶道」で使われる道具「茶道具(ちゃどうぐ)」には、それぞれ卓越した工芸品が使われます。それも、陶磁器から竹細工、漆器など、日本を代表するようなものばかり。

茶会とは、それらのような宝物が集う場所でもあるのです。

今回は、その宝物である茶道で使われる工芸品についてお話しします。

茶会に用いられる道具は多くの種類がありますが、その中でも今回は「お点前」に使われる道具を中心にみていきます。

はじめての方にも分かりやすいように、全てイラスト入りで書いてみました。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

絣の魅力 – 糸が紡ぐ繊細な美の世界 –

着物には「格」があるといわれており、生地に使われる素材や技術が高尚であるほどフォーマルな場で着られます。 しかし、お茶会や会食などに常日頃から出席する訳でもない限り、格の高い着物を着る機会はそう多くないはずです。 むしろ…
続きを読む

心地よい高岡銅器のある暮らし

石川県は、漆器に金箔、九谷焼に紬など、あらゆる分野のものづくりに秀でた、美術工芸の盛んな土地です。 そして隣接する富山県高岡も、石川県と同様に前田家率いる加賀藩による文化奨励をうけ、商工業の町として栄えました。 加賀藩が…
続きを読む

勾玉にこめられた祈り

「勾玉(まがたま)」と聞いて、イメージするのはどんなものでしょうか? 「く」の字をまるくしたような形、紐を通すための穴、つるっとした表面。加えて、それを身につけているのは……縄文人や弥生人の服装をした人物。 歴史の教科書…
続きを読む

心地よい甲州印伝のある暮らし

日本を代表する工芸として、「日本の革細工」というと、ピンと来ない方もいるのではないでしょうか。 実は、日本の革細工は5世紀頃より存在していたと日本書紀に記述があります。 そして17世紀より登場した「印伝(いんでん)」と呼…