工芸の楽しみ方 その1

d78559fbc47b2723c40c67f35a559ac9 画像

「工芸品」というと、敷居の高いものを連想するかもしれませんが、シンプルに「工芸品」というと、「高い技術をもって作られた、美的で用途のある品」ということ。

「有田焼」や「山中漆器」のように産地のものだけでなく、個人のものや、現代作家の作品も含まれます。近年だと、まるで彫刻のような、使い勝手よりも装飾性を重視した芸術的な作品も多くありますが、「工芸品」「美術品」との違いは、ざっくりいえば「実用性に基づいて作られたか、鑑賞のために作られたか」という違い。

その境は緩やかですが、基本的には工芸品は「人が使う」ことが前提であり、「人ともの」が一対一の関係です。反対に美術品は、鑑賞する時に「人ともの」が多数対一の形態をとります。美術は作り手のひとつの作品を多くの人に見せる、工芸は作り手のひとつの作品を一人の手に手渡す、というイメージでしょうか。

ただ、美的な工芸品は「展覧会」というかたちで多くの人に披露することもありますよね。工芸品は美術品よりも比較的手に入れやすいということもあり、工芸作品の展覧会にはただ鑑賞のみではなく、好ましいと思った作品は手に入れるつもりで楽しみたいところ。

そんな工芸作品の鑑賞のコツも含め、「工芸の楽しみ方」についてお話ししていきます。

0 Shares:
You May Also Like
42332a208b04b87ded98dbe800b706dd 画像
続きを読む

鼓の調べ

古代から日本に伝わる打楽器の形状として最も古い「鼓(つづみ)」。片腕で抱えられるほど小型の太鼓で、遣隋使の帰還とともに大陸より日本に伝来したといわれていますが、縄文時代にはすでに太鼓を用いた文化は存在していたとも推測され…