入梅 – 日本の雑節を楽しむ –

79be42023ab62df29da0a24ee85720c7 画像

日本の暦に合わせて作られた暦日である雑節のひとつ、入梅(にゅうばい)。

気象上では「梅雨入り」といい、私たちにとって馴染みにある言葉になります。

その名の通り、季節が梅雨に入る頃を知らせる暦日で、太陽暦では毎年6月11日ごろにあたります。

旧暦では、二十四節気の第九、芒種から数えて初めの壬(みずのえ)の日と定められていました。

梅雨は「ばいう」とも読み、語源は「黴(かび/ばい)をもたらす雨」を意味する「黴雨」であったと言われていますが、梅が熟す頃の雨を意味する「梅雨」の方が、より日々に喜びをもたらしてくれるような語感ですね。

じめじめとした天気が続く頃はなんとなく気分も沈みがちですが、昔から伝わる知識や、季節に応じた過ごし方から、雨の季節を心地よく過ごすヒントを探してみましょう。

0 Shares:
You May Also Like
113d502bda66f9b256335c2d1b16a080 画像
続きを読む

土用 – 日本の雑節を楽しむ –

「土用の丑の日」にうなぎを食べるという風習があることは、みなさんもご存知のことですよね。 毎年7月末ごろの土用の丑の日に、夏の暑さにやられて体力が衰えてしまわないよう、栄養価の高いうなぎを食べることで、夏バテを防止すると…
8bd1869495d8057dfde73a03e8e927c9 画像
続きを読む

おまじない「ふせぎ」

「ふせぎ」と聞いて、それが何かわかるでしょうか。おそらく、若い世代にはなかなか見当もつかないものだと思われます。 ふせぎとは、古来日本の村境に吊るされていた藁(わら)のオブジェのことです。「防ぎ」からきた言葉であり、村に…