日本六古窯のひとつである瀬戸焼は、愛知県瀬戸市で作られるやきもの。
磁器のことを同じく「せともの」と呼ぶように、瀬戸焼は日本において代表的かつ最も古い磁器の産地であり、六古窯の中でも唯一の施釉陶器の窯元です。
瀬戸層群と呼ばれる陶芸の材料に富んだ地質、そして山間の豊富な樹林は、千年も前から瀬戸の窯業を支えてきました。特に瀬戸層群には白い陶器を作る粘土が採掘されるため、十九世紀以降には磁器の生産も可能となります。
瀬戸焼についてあまり知られていないことといえば、せとものと呼ばれるような磁器の生産が始まったのは、瀬戸焼の歴史においては非常に最近の出来事であるということ。近代以前の瀬戸焼といえば、「古瀬戸」をはじめ磁器ではなく陶器を指すものでした。
今回は、日本六古窯の瀬戸焼について、紹介します。
日本六古窯については、こちら記事をご覧ください。→ 日本六古窯の焼きもの