季節とうつわ -冬至(とうじ)-

半月ごとに変わる「二十四節気」、5日ごとに変わる「七十二候」という、日本の細やかで美しい季節も、年末に向かう頃です。

今回の二十四節気は「冬至」という、誰もがご存知の期間。冬至は二十四節気の第22番目であり、また北半球に位置する国では、冬至が始まる1日目は「1年のうち最も昼の短い日」も意味します。

辺りが暗くなるのが早いと、なんとなく落ち込んでしまう、という人も多いでしょう。しかし、七十二候の季節をそれぞれみてみると、ささやかながら冬の喜びが感じられるような気がします。

それでは、冬至の中にある3つの候から、工芸と心地よい暮らしを探してみます。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

季節とうつわ – 芒種(ぼうしゅ)-

6月5日頃から、二十四節気は「芒種」へと移ります。沖縄では一つ前の小満と芒種を合わせて、梅雨の期間を表す「小満芒種(スーマンボウスー)」と呼ぶそう。 本州でも、芒種の頃には梅雨シーズンの訪れを感じられるでしょう。じめじめ…
香合とモイストポプリ
続きを読む

季節とうつわ -雨水(うすい)-

2月19日ごろになると、二十四節気は第二番目の「雨水」へと移ります。普通は「あまみず」と読めるところですが、ここでは「うすい」。真冬の厳しい寒さのなか降る雪や氷が、だんだんと暖かな日差しに溶かされて雨に変わる頃です。 自…
続きを読む

季節とうつわ – 清明(せいめい)-

4月の春の頃。満開になった桜が舞い散る中、新生活が春風とともに駆けていきます。 二十四節気のひとつである「清明」は、そんな爽やかな空気を運ぶ季節。清々しく明るい、そんな言葉のとおりの空気を肺いっぱいに吸い込めば、春の喜び…
続きを読む

季節とうつわ -立秋(りっしゅう)-

8月に入り、二十四節気は第十三期の「立秋」へと移りました。第一期が「立春」ですから、立秋はちょうど一年の折り返し地点ともいえるでしょう。 暦の上では「秋の始まり」とはいえ、8月といえば夏真っ盛りですよね。秋なんて、とても…
続きを読む

季節とうつわ -処暑(しょしょ)-

立秋が過ぎ、8月23日ごろからは「処暑(しょしょ)」の期間となります。処暑とは、夏の暑さがピークを過ぎ、気温が下がり始める頃のこと。 現在の二十四節気・七十二候は明治期のものなので、令和の現代からみると季節感にズレを感じ…
続きを読む

季節とうつわ -大暑(たいしょ)-

全国的に梅雨が明け、夏真っ盛りの時期となるのが二十四節気の第12番目、つまりは一年の真ん中の季節に当たるのがこの「大暑(たいしょ)」です。 例年7月23日ごろから8月6日ごろまでの期間ですから、学生にとってはちょうど夏休…