日本の心 包む文化・結ぶ文化

外国の方からみると、日本の文化は少し風変わりだなと思われる点もあるようです。

たとえば、世界的に活躍する米国アーティストのマシュー・バーニーによる映像作品『拘束のドローイング9』では、日本独特の丁寧なラッピング、「包む」文化について触れています。日本のデパートなどでみられる、包装紙を使って折り紙のように丁寧な手つきで箱を包んでいく様子は、海外では驚かれるほど高い技術なのだとか。

そんな「包む」という行為に関して、日本では特別な心配りがあるのです。

今回は、贈り物を大切に守り、相手への礼儀と気配りを示すこれらの文化から、私たちの心地よい暮らしのヒントを探してみました。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

柔らかく、しなやかな牛首紬の魅力

「牛首紬(うしくびつむぎ)」とは、石川県の南部に位置する白山市で作られている、伝統ある紬です。 牛首紬は特別な蚕の繭を使い、製糸の段階から伝統的な製法で作られています。 紬生地は通常、紬糸と呼ばれる絹糸で織る先染めの織物…
続きを読む

保存食と工芸

工芸は、「食」と深く結びついています。工芸品の代表格のひとつである「食器」が、食事を盛り付けるための道具であることを考えれば、明らかですね。 しかし、その食器のなかには、できた料理を盛り付けるだけでなく、食料を腐りにくく…
続きを読む

包む文化 風呂敷を楽しもう

レジ袋が有料となった昨今、エコバッグの注目度はますます上がっています。そんな中、昔ながらの日本の道具「風呂敷」の存在にも、あらためてスポットライトが当たるようになりました。 どんな形のものも、風呂敷ならバランス良く美しく…