保存食と工芸

工芸は、「食」と深く結びついています。工芸品の代表格のひとつである「食器」が、食事を盛り付けるための道具であることを考えれば、明らかですね。

しかし、その食器のなかには、できた料理を盛り付けるだけでなく、食料を腐りにくく長持ちさせるための「保存」の役割を持つものもあります。昔は現代のように冷凍庫も冷蔵庫もありませんでしたから、さまざまな素材を使って食材を「保湿」をしたり、逆に「乾燥」させたり、あるいは「密閉」することのできる道具が生まれました。

それぞれの素材と食材の相性を考えて作り出される道具は、大変合理的であり、高い機能性を持っています。エコロジーの観点でも、改めて見直されはじめています。

今回は、「保存食と工芸」の繋がりについて、昔ながらの日本の道具としての工芸品を紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
bb4b90ba3be890fab35ed1e4fec651b0 画像
続きを読む

和太鼓の響き

人類史の中でも、太鼓は最も古い楽器といわれています。ナイジェリアのヨルバ地方では言語として太鼓の音が使われていたり、シベリアではシャーマンの太鼓は魂の乗り物であるとされ、病気の治療のために用いられていたなど、世界中の文化…
d91c399ef8590dd5a55fb18112bdb7fc 画像
続きを読む

心地よい行田足袋のある暮らし

「足袋といえば行田」とは、着物をたしなむ人に通じるフレーズのひとつ。 日本一の足袋と呼ばれる行田足袋は、令和元年(2019年)に伝統的工芸品に指定された、歴史ある埼玉県の工芸品です。 洋装に靴下が普段着となった現在でも、…