“木地の山中” 山中漆器のある暮らし

8473b232616d1720295fecab3b6965d3 画像

九谷焼、金箔など日本のさまざまな伝統工芸品の生まれ故郷である石川県は、世界に誇る和製漆器の代表的産地の一つでもあります。石川県には三つの漆器産地があります。

塗りに秀でた輪島塗、蒔絵に秀でた金沢漆器、そして「木地作り」に最も秀でている山中漆器の三つです。

山中は、多くの木地師による挽物作りの技術が高く、その生産量が全国一といわれており、「木地の山中」と呼ばれています。

山中塗ともいわれますが、山中漆器の魅力はなんといっても木地挽きの技術による繊細な造形。また、木目を生かした塗りの美しさでも最高峰であるといわれています。

そんな山中漆器は、安土桃山時代ごろに良質な木材を求めて加賀を訪れた木工の職人集団がルーツであるのだとか。

今回は、山中漆器の歴史から、その魅力について探ってみましょう。

0 Shares:
You May Also Like
8f58b039d4fdc38a532bd7d9486cfec9 画像
続きを読む

柔らかく、しなやかな牛首紬の魅力

「牛首紬(うしくびつむぎ)」とは、石川県の南部に位置する白山市で作られている、伝統ある紬です。 牛首紬は特別な蚕の繭を使い、製糸の段階から伝統的な製法で作られています。 紬生地は通常、紬糸と呼ばれる絹糸で織る先染めの織物…
6b293c3fd66681cca6aa9399ec903344 画像
続きを読む

「KAWAII」こけし

みなさんご存知の日本の民藝品「こけし」。 実家や祖父母の家に飾られているという人も多いのではないでしょうか。 主に東北の民芸品として伝わるこけしですが、世界中にコレクターがいるほど注目度が高まっているんです。 かわいい、…