心地よい小石原焼のある暮らし

47c95e5f4793ea809e75191205ec39b5 画像

日本の九州地方には、日本で初めて磁器の生産をした有田焼をはじめ、多くの焼き物の産地があります。中でも、中東部の朝倉郡小石原で作られている小石原焼(こいしわらやき)は日本の陶器の中ではめずらしく、磁器生産が始まった後に開山した産地。

小石原焼は誕生からおよそ350年という歴史の中で、柳宗悦やバーナード・リーチらによる民芸運動の中で見出されたことにより、「用の美」を産地のスタイルとして確立させました。

赤土に白化粧土を用いた刷毛目や飛鉋(とびがんな)といった、質素な装飾を施した作品は日常に馴染み、近年のナチュラルテイストなインテリアデザインとも相性がよく、あらためて注目されています。

今回は、この小石原焼の魅力を学び、心地よい暮らしを探してみました。

まずは小石原焼がどのようにして始まったのか、歴史からみていきましょう。

0 Shares:
You May Also Like
448c4ce09757b520016ebdb8d32b4f88 画像
続きを読む

心地よい有田焼のある暮らし

透き通るような白さの美しい磁器。日本の磁器の代表といえば、磁器を意味する「せともの」という言葉の由来となった瀬戸焼や有田焼がまず挙げられるでしょう。 瀬戸焼は日本の家庭に普及した日用のうつわとしての歴史が長いですが、有田…
434a290182b2986be2752a07841a3fe9 画像
続きを読む

宝石のような美しさ、釉薬の秘密

陶磁器など焼きものを特徴付ける、ガラスのような表面を作り出す釉薬(うわぐすり)。 時にはサラッとしたマットな質感であったり、金属のような見た目のものもあるなど、実にさまざまです。 釉薬は、材料をミリグラム単位で調合するこ…