陶磁器が割れたら金継ぎ(Kintsugi)? – 継ぎの文化 –

金継ぎしたうつわ

焼きもの、つまり陶磁器は一般に「割れもの」ともいわれ、輸送の時には特に注意して取り扱われます。

陶磁器は一度割れてしまうと、二度と元どおりの形には戻りません。そのため、「きっとすぐ割ってしまうから…」と、陶磁器を買うのをためらう方もいるかもしれません。

どうしても陶磁器を割るのが怖いなら、壊れにくい木のうつわや漆器のうつわもおすすめ。

ですが、たとえ割れたり欠けたりしても、陶磁器を美的に直す方法があります。

代表的なものは、金継ぎです。皆さんも聞いたことはあるではないでしょうか。

金継ぎというくらいだから、金で継いでいると思われている方もいるかもしれませんが、そうではありません。

継ぐ部分には、天然の漆を利用しているのですが、ご存知でしたでしょうか。

また、日本には漆で継ぐ金継ぎ以外にも様々な修理技法があり、西洋にも、伝統的な独自の修繕法があります。

今回は、金継ぎとは何か、そして日本と西洋で、昔からどのように陶磁器を直してきたのかを修復手段について紹介しつつ、私たちの心地よい暮らしのヒントを探してみました。

0 Shares:
You May Also Like
95bc00fa717cc4ed789ce96f5945ef19 画像
続きを読む

日本六古窯の焼きもの

太古の縄文時代から現代に至るまで、日本各地で脈々と受け継がれてきた陶芸。 その中でも、平安時代後期ごろにはじまり、今現在も制作活動が続いている代表的な六つの窯元を「六古窯(ろっこよう)」と呼びます。 その六つの窯元とは、…
和食器の種類
続きを読む

和食器の種類について

和食器は、日本人古来の食事のスタイルに沿って、色々な種類があります。しかし、西洋文化の根付いた現代では、「向付け」や「五寸皿」など、もはや耳慣れないのではないでしょうか? もちろん、どんなうつわも、自分の気の赴くままに見…