心地よい石見焼のある暮らし

91360988763705cb3c8545c06f736ac4 画像

やきものは、太古の昔から食器や水を汲む容器として使われ、人々の生活の中で発展してきました。

時代を経るごとに、釉薬が生まれてより耐水性を高め、高温焼成の技術が生まれればより強度の高い陶磁器を作れるようになりました。

日本の伝統的な陶器の中でも、特に堅牢性の高さで知られるのが島根県石見地方で作られている石見焼(いわみやき)です。

材料となる地元の都野津層粘土は、磁器のようにきめ細やかで耐水性、対酸性に優れており、高温焼成によって非常に硬質に仕上がります。

石見焼は、まだ水道の普及していなかった時代に「はんど」と呼ばれる丈夫で大きな水甕(みずがめ)を各家庭に送り届けていたことでも有名です。

今回は、この中国地方の伝統陶芸である石見焼について、その歴史や魅力を掘り下げてみました。

0 Shares:
You May Also Like
1c132b8b0dff34ee88c58559511df953 画像
続きを読む

心地よいスリップウェアのある暮らし

20世紀、明治~大正時代以降に発展した日本の現代陶芸は、伝統工芸品とはまた違った魅力があります。 なかでも、イギリスから渡来した技法であるスリップウェアは、日本の陶芸家や窯元でも一握りしか作っていない、貴重なもの。 スリ…
2dc80f53b548754391d959ab0a99e5f5 画像
続きを読む

越前焼 – 日本六古窯巡り –

日本六古窯の一つに数えられる越前焼。焼き締めのシンプルな陶器であり、鉄分を多く含んだ黒褐色の土肌が素朴で、絵付けなど華美な装飾のない、侘びた風情のある陶芸です。 越前の土は耐火度が高く頑丈に焼き上がるため、古くは大甕など…