心地よい小鹿田焼のある暮らし

小鹿田焼(おんたやき)は、大分県日田市の「皿山地区」と呼ばれる山間の窯で焼かれる陶芸。「皿山」という地名は福岡県の小石原にも同様にあり、小鹿田焼の兄弟窯として知られる小石原焼とのつながりが地図上でもみられます。

小鹿田焼は小石原焼の陶工を招くことで誕生した窯元であるため、いわば小石原焼の「弟」のような存在。しかし、これら兄弟窯の双方の様式が「化粧掛け」という技法で知られているものの、兄である小石原焼が弟である小鹿田焼の化粧掛けに影響を受けたことではじまったといわれています。

小鹿田焼は一子相伝の家業として受け継がれてきた窯業であり、窯元の総数こそ小石原焼には劣りますが、小鹿田焼の独特の様式や里の風景は他の何にも変え難く、また民芸運動の創始者である柳宗悦をして「世界一の民陶」と言わしめた遺産でもあります。

今回は、民藝ブームにおいて注目されている小鹿田焼について、歴史や様式美などを詳しく紐解いてみます。

0 Shares:
You May Also Like
dbe55065a3d17ae5d4d6920c65063724 画像
続きを読む

心地よい笠間焼のある暮らし

「焼きもの」といえば西日本のイメージですが、大都会である東京からほど近い北関東の里山、笠間にも、古代から続く陶芸の歴史が息づいています。 茨城県の中央に位置する笠間は、日本各地に点在する窯業地のひとつです。 ローム層から…
92fc6d563f3b6cccf68e59499825b23c 画像
続きを読む

心地よい壺屋焼のある暮らし

私たちは、流通システムの進化により、世界中の様々な地方や国の工芸品を自宅で手に入れることが可能になりました。 しかし陶芸は、その土地固有の素材と文化が融合して、特有の作品を生み出す、土着の工芸としての本質を持っています。…