工芸の楽しみ方 その2

工芸は、「美術」の作品と同じように飾って鑑賞もできるうえ、実際に使用するという楽しみ方もできます。

また、工芸は、職人や作家など、作り手が積み上げてきた「様式美」という、ひとつひとつの丁寧な手順が生み出す美しさを持ちます。そして、工芸作品を鑑賞するときには、その様式の発祥や、制作方法や工程を知ることで、よりその作品の価値に対する理解が深まるでしょう。

工芸品の見方には、そういった様式に関することや、個人的な好みなど色々な視点や知識により、様々な方向から楽しむ方法があります。そのひとつとして、より「通」の工芸好きなら「習うより慣れろ」ということで、好きな工芸のジャンルは自分で作ってみることもおすすめ。

ものを作る工程を体験することで、作家や職人の仕事がどのようなものかがわかってきます。ものによっては、自分で作らないと分からない技術の凄みも発見できるかもしれません。

このように、工芸には様々な楽しみ方があります。日本は優れた工芸の国ですから、休日に思い立ったら自分の好きな工芸の産地を訪れることもできるでしょう。

それでは、前回に続き、「工芸の楽しみ方」を切り口に、私たちの心地よい暮らしを一緒に探してみましょう。

2 Shares:
You May Also Like
続きを読む

保存食と工芸

工芸は、「食」と深く結びついています。工芸品の代表格のひとつである「食器」が、食事を盛り付けるための道具であることを考えれば、明らかですね。 しかし、その食器のなかには、できた料理を盛り付けるだけでなく、食料を腐りにくく…
続きを読む

北欧と日本のデザインのあいだに

実用性に富み、シンプルで飽きがこない形と愛らしい植物模様が人気の「北欧デザイン」は、近年の日本でも特に人気のプロダクト。使い勝手の良さやパリッとしたデザインから、日本人の日常生活の中に馴染みがよく、多くの人に愛されていま…
続きを読む

工芸の楽しみ方 その1

「工芸品」というと、敷居の高いものを連想するかもしれませんが、シンプルに「工芸品」というと、「高い技術をもって作られた、美的で用途のある品」ということ。 「有田焼」や「山中漆器」のように産地のものだけでなく、個人のものや…
続きを読む

工芸とアウトドア その1

いきなりですが、日本の伝統工芸品の中でも、素朴で、小柄で、可愛いらしいもの、魅力的ですよね。豆皿や箸置きのような小物を集めるのが好きな人も、結構多いのではないでしょうか。 その中には、持ち運びができて、人が密集しない屋外…
続きを読む

芸術を支える「パトロン」について

「芸術」とは一体、何ものでしょうか。その答えは考え方によるところもありますが、大きな枠で捉えれば「人間がこれまで歩んできた歴史を体現したもの」と表すことができるかもしれません。 中でも美術や工芸には、その国や個人、時代が…