ときに、工芸品の中にはある種の「おまじない」が施されていることがあります。たとえば、新年に新しく手に入れて片目を描き、願いが叶ったときにもう片方の目を描く「だるま」も、おまじないのための工芸品ですね。
だるまは基本的に真っ赤な色をしていますが、同じく赤い色をした「赤べこ」も、無病息災を願って作られたもの。
また、日本の「伝統模様」にはそれぞれ意味があり、健康祈願や魔除けなどの意味を持っています。このように、工芸品は使い手のために「祈り」が込められていることがあるのです。
最近だと、特に健康祈願や無病息災、厄除けに関しては関心が高まっていますね。自分の力ではどうにもならない状況に差しあたっても、人は何かせずにはいられないもの。ここで、どんな工芸品にどのような願いを込めて作られるのかを知り、そのご利益に預かってみましょう。