絣の魅力 – 糸が紡ぐ繊細な美の世界 –

eedb38055ce53c6d8de88140644625c3 画像

着物には「格」があるといわれており、生地に使われる素材や技術が高尚であるほどフォーマルな場で着られます。

しかし、お茶会や会食などに常日頃から出席する訳でもない限り、格の高い着物を着る機会はそう多くないはずです。

むしろ、単純に着物ファンにとっては、普段着としての着物の方が、触れる機会が多いものです。

その「普段の着物」の代表的なものが「織り」の着物。

カジュアルな着物としては、紬(つむぎ)や絣(かすり)のような織りのさっぱりとした趣の着物が好まれています。

紬と絣は、たびたびその違いについて問われることがあります。

紬は先染めの紬糸で織った「布」を指す言葉で、絣は絣糸を使った紋様織や、その「柄」を指す言葉です。

絣は模様に合わせて糸を染めてから織ることで、織られた布の模様が「かすれた」ように見えるため絣と呼ばれます。

紬も絣もそれぞれ違った魅力を備えていますが、今回は絣の織物について紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
82011c23e0288a5f8c83a86e65a95c24 画像
続きを読む

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さんと小林薫さんが魅せる家族そして師弟の絆

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。 映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。 「津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」公開日決定、追加キャストも解禁!」 「…
竹細工のざると籠
続きを読む

変幻自在・日本の伝統 竹細工

日本をはじめとする東南アジア地域に幅広く生息する植物、竹。 竹の若い芽は食材である「たけのこ」として知られ、春の旬の香りを食卓に運びます。そして成長した竹は扱いやすく、加工するとあらゆる道具になり、大昔から日本の暮らしを…