受け継がれる七宝焼の輝き

9a7f74abcb82e3376725db74d6a54bc3 画像

「仏教に伝わる七種の宝玉を散りばめたように美しい」ことから、「七宝焼」と呼ばれる工芸品があります。金属を胎とし、釉薬を用いて彩色し、窯で焼き付けることで作られる、色彩と光沢の美しい繊細な細工です。

七宝焼は6~7世紀ごろの古墳時代に大陸からシルクロードを経て日本に伝えられた技法で、西洋から発祥したとされています。歴史は非常に古く、世界最古のものでは古代ギリシャのミケーネ文明のものであるとか。ツタンカーメンの黄金のマスクにも、七宝の技術が用いられています。

美しい工芸品の技術として代表的な七宝焼は、伝統模様や日本画の図法など日本独自の美意識を取り入れつつ発展しました。

今回は、宝石に劣らない美しさを持つ日本の七宝について、ご紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
うつわの各部位名称
続きを読む

うつわ各部位の名称

日本には、食器の「フチ」や「底」などに対して、特別な名前で呼ぶ文化があります。特に、お茶会などで愛でるような茶器に詳しい人のあいだでは、よく知られているもの。 なかでも「口」「胴」など、うつわの佇まいを人の姿に例えること…
bcd7f7cdfe9acfe9596f094c4e514140 画像
続きを読む

備前焼 – 日本六古窯巡り –

瀬戸、常滑、信楽、丹波、越前と並ぶ日本六古窯のひとつ、備前焼。六古窯の中でも最も古く、平安時代後期の創始であるといわれ、古墳時代に作られていた須恵器(すえき)という土器の流れをくむ、無釉のやきものです。 岡山県備前市周辺…