工芸品に使われる木 その２

現代、私たちが普段使っている食器は陶磁器のものが主流ですが、明治時代以前は木で作られた「木椀」がメジャーでした。日本は国土の70％もの地域が森林に恵まれた「木の文化」の国であり、縄文時代の古代から現代に至るまで、木を用い…

日本伝統の工芸や美術には、漆や木工、陶芸のほか、日本画や紙細工、金箔などがあり、繊細な素材を用いて、驚くほどに美しい表情を作り出します。 特に、岩絵具を使い紙に描く日本画や、紙と木を組み合わせる貼り箱のような、二つ以上の…

陶器や磁器のような陶芸作品は、600～1300度の熱で焼成（しょうせい）して作られます。それゆえに、日本では陶磁器のことを「焼きもの」と呼ぶことも。 人類はおおよそ3万年以上前から「粘土を焼くと硬くなり水に溶けなくなる」…

綿毛のようにふわふわと柔らかな繊維が絡み合うことで形を成す、美しい「和紙」。明治時代以前の日本では区別なく「紙」と呼ばれていました。 その「紙」を作る材料は、日本に自生する美しい植物です。紙を作るために優れた特徴を持って…

ノートにメモ、ちり紙からスケッチ用紙に、あらゆる場面で欠かすことができない紙。パソコンやスマホが一般化した現代でも、仕事や学校など、主に私たちの日常生活のなかの「記録の媒体」として、紙は使われ続けています。 なかでも、私…

「漆芸」とは、漆を使った工芸品、およびその技術や分野のことを指します。もっとカジュアルにいえば、「漆器」や「塗りもの」のこと。 漆は、ポリウレタンなどの合成樹脂と違い、天然の樹脂塗料です。抗菌、殺菌性を持ち、堅牢で柔軟な…