4月の春の頃。満開になった桜が舞い散る中、新生活が春風とともに駆けていきます。
二十四節気のひとつである「清明」は、そんな爽やかな空気を運ぶ季節。清々しく明るい、そんな言葉のとおりの空気を肺いっぱいに吸い込めば、春の喜びで胸が満たされそうです。
学生たちにとっては、春休み明けのこの時期は、新しい学年、クラスに心踊らせていることでしょう。
またこの季節には、人々だけではなく、動物や自然界も活発に動き出す頃。朝に聞こえる鳥の声や、空模様ひとつにさえも、生き生きとした気配が感じられます。
今回は、この「清明」の中で5日ごとに移り変わる七十二候と共に、工芸と心地よい暮らしを探してみました。