上巳の節句(桃の節句) ひな祭り – 日本の節句を楽しむ –

「上巳(じょうし/じょうみ)の節句」とは、3月3日のひな祭りの日、または「桃の節句」の正式名称です。

「上巳の節句」は、古来から、陰陽五行説において陽の数字である奇数の月のぞろ目の月日は大切な行事の日であり、春の訪れを祝う日、また季節の節目に厄や穢れを落とす日でもありました。

今では、女の子のためのお祭りとして雛(ひな)人形を飾る、という行事として知られていますが、古来は紙人形を川に流す「流し雛」という方法がとられていました。

また、戦前は「白酒」と呼ばれる甘いお酒を雛人形にお供えし、大人たちも白酒で酒盛りをしてお祝いをする風習があったといいます。

古来の風習に従えば、子供だけでなく大人も楽しめるお祭りということですね。

今回は、大人も楽しめるひな祭り、「上巳の節句」を学び、心地よい暮らしを探してみました。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

日本伝統の正月飾り – 年神様の迎え方 –

12月といえば、現代っ子にとってはクリスマスがイベントの中心。しかし、本来の日本の伝統的な12月の風習や行事といえば、「煤払い(大掃除)」や冬至、そして年越しです。 13日の煤払いが終われば、門松やしめ飾りなどの正月飾り…
続きを読む

神社参拝を楽しむ – 運気を整える開運の秘訣 –

皆さんは、どんな時に神社へお参りをしますか? たとえば初詣、お祭り、大晦日などの、暦・季節の境目。 もしくは、合格祈願や健康祈願、安産祈願などの、人生の節目。 神社へお参りをしておみくじを引いたり、お守りを買ったりすると…
続きを読む

入梅 – 日本の雑節を楽しむ –

日本の暦に合わせて作られた暦日である雑節のひとつ、入梅(にゅうばい)。 気象上では「梅雨入り」といい、私たちにとって馴染みにある言葉になります。 その名の通り、季節が梅雨に入る頃を知らせる暦日で、太陽暦では毎年6月11日…
続きを読む

社日 – 日本の雑節を楽しむ –

日本には、季節の変わり目を把握するための節目の日として「雑節」という暦日が設けられています。 節分やお彼岸が雑節にあたりますが、「社日」のことはご存知でしょうか? 「しゃにち」と読むこの節は年に2回、春分と秋分に最も近い…
続きを読む

人日の節句 – 日本の節句を楽しむ –

古代中国から伝わりし風習である「五節句」のなかで、一年のはじめに行われるのが「人日(じんじつ)の節句」です。桃の節句や端午の節句とくらべてあまり馴染みのないもののように思われがちですが、「七草粥を食べる日」といえばきっと…
続きを読む

七夕の節句 – 日本の節句を楽しむ –

毎年7月7日の七夕は、五節句の中でもよく知られている行事のひとつ。 伝説のなかでは、織姫と彦星が一年に一度の再会を果たす日、そして私たちは笹飾りの短冊に願いごとを託すロマンチックな日です。 端午の節句のように、子供の成長…