季節とうつわ – 芒種(ぼうしゅ)-

6月5日頃から、二十四節気は「芒種」へと移ります。沖縄では一つ前の小満と芒種を合わせて、梅雨の期間を表す「小満芒種(スーマンボウスー)」と呼ぶそう。

本州でも、芒種の頃には梅雨シーズンの訪れを感じられるでしょう。じめじめとして外出する気分も削がれてしまう日もありますが、稲作にとっては、梅雨の五月雨は恵みの雨。

芒種の「芒」とは、イネ科の植物の穂の先端にある突起のこと。つまり、この季節は稲作の始まりを意味するのです。大阪の住吉大社の「御田植神事(おたうえしんじ)」をはじめとして、全国で豊作をお祈りする祭りが行われます。

雨の時期には気分が沈んでしまう人も多いかもしれませんが、植物や虫たちにとっては嬉しい季節。初夏らしい兆しも見えるこの芒種の季節について、今回も紐解いていきましょう。

0 Shares:
You May Also Like
061c9daffd5701a6c9eb1c450a85b915 画像
続きを読む

季節とうつわ -大暑(たいしょ)-

全国的に梅雨が明け、夏真っ盛りの時期となるのが二十四節気の第12番目、つまりは一年の真ん中の季節に当たるのがこの「大暑(たいしょ)」です。 例年7月23日ごろから8月6日ごろまでの期間ですから、学生にとってはちょうど夏休…
1e8b02fa7930136c34fa1c9172414acb 画像
続きを読む

季節とうつわ – 春分(しゅんぶん)-

3月も末になると、関東以南の地方は桜も満開を迎え、まさに「春爛漫」というシーズンの到来です。 実際は、昼が少し長いそうですが、毎年3月21日ごろは、昼と夜の長さが同じになるといわれる「春分日」とされ、二十四節気の「春分」…