千年以上にわたり、日本の文化に根づいてきた将棋。
その知的な駆け引きは今も多くの人を惹きつけ、近年ではプロ棋士の活躍や漫画作品の影響で、若い世代からの注目も高まっています。
そんな将棋の魅力を陰で支えてきたのが「将棋駒」です。
品格ある駒字、手になじむ台形の形状、そして打ち込むたびに響く“パチリ”という音。
将棋駒は、対局者だけでなく、観る人の心にも深く残る存在です。
じつは、日本国内で流通する将棋駒の9割以上が、山形県天童市で作られているのをご存じでしょうか。
江戸時代末期から続く天童市の駒作りは、今や伝統工芸の粋として全国に知られています。
今回は、その「天童将棋駒」の歴史と、駒に込められた職人の技と心に迫ります。
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