心地よい村上木彫堆朱のある暮らし

754413893e867bc37ea4dc95420705ff 画像

村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)とは、新潟県北部の村上市で作られている伝統工芸品。漆器の中でも、彫刻の施された朱塗の作品が特徴的で、力強くも優美な美しさを誇ります。

村上市は平安時代(8~12世紀)ごろから漆の産地として知られ、また日本本島の北東部は、木地師が良質な木材を求めにくる地でもあります。良質な材料が豊富な村上市で、村上木彫堆朱は城下町の武士の副業から始まり、現在でも天然漆のみを使って職人の手で製作されています。

使うほどに深まるツヤは「月光のよう」と評されるほど淡い美しさを持ち、また朱漆の鮮明さにも惹かれる人が後を絶ちません。

今回は、村上木彫堆朱の魅力について、歴史や技法を詳しく紐解きながら、心地よい暮らしを探してみました。

0 Shares:
You May Also Like
b4d668067878f7be495359f8691f625d 画像
続きを読む

心地よい樺細工のある暮らし

木工、金工、陶芸など、工芸品は太古の昔から世界中で作られてきました。 人々の暮らしに中で便利であるだけではなく、美しい工芸品は暮らしに華を添えるものです。  日本では20世紀の大正期より「民藝運動」という、人々…
08c08acea7320535b3736f081a845a75 画像
続きを読む

茶道具を知る

日本を代表する伝統文化といえば、「茶」。 元は中国から伝わった文化ですが、特に抹茶の作法や道具は、日本で独自の発展を遂げました。 その「茶道」で使われる道具「茶道具(ちゃどうぐ)」には、それぞれ卓越した工芸品が使われます…