心地よい美濃和紙のある暮らし

5cea03615d4c1114b765efbdeba542a3 画像

ノートやコピー用紙など、西洋由来の洋紙を一般的な「紙」と呼ぶようになったのは19世紀の明治時代の頃からですが、元来、日本で使われていた紙は、洋紙とは作りが全く異なるもの。

木の繊維をすり潰したパルプから作った洋紙と違い、和紙は楮(こうぞ)をはじめとした木の皮の繊維が複雑に絡み合い、丈夫で破れにくく、また経年変化しても黄ばむことがありません。

和紙は文字や絵を書き残す用途以外にも、障子や提灯など建具や道具の素材となり、他にも古文書や絵画などの文化財の修復など、和紙にしかできない仕事がたくさんあります。

そのため、和紙は日本のみならず世界中で重宝されているのです。

そして、和紙の中でも日本最古の紙として知られているのが、岐阜県美濃地方に伝わる「美濃和紙」

約1300年前にはすでに美濃国で「美濃紙」という名称で紙が造られていたことがわかっています。

日本の伝統的工芸品というだけではなく、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている美濃和紙は、美濃で生まれた世界の宝ともいえるもの。

今回は、この美濃和紙の歴史や魅力について、ご紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
f7e306db627171e9115c3f176df9fb3d 画像
続きを読む

彫りと色漆の香川漆器

香川県は、丸亀うちわや讃岐提灯、香川竹細工など、17世紀の江戸時代より数多くの伝統工芸品が発達した地。 瀬戸内海の貿易拠点でもあるため、新しい技術や素材にいち早く触れられる環境で、ものづくりの盛んな地として知られています…