絣の魅力 – 糸が紡ぐ繊細な美の世界 –

着物には「格」があるといわれており、生地に使われる素材や技術が高尚であるほどフォーマルな場で着られます。

しかし、お茶会や会食などに常日頃から出席する訳でもない限り、格の高い着物を着る機会はそう多くないはずです。

むしろ、単純に着物ファンにとっては、普段着としての着物の方が、触れる機会が多いものです。

その「普段の着物」の代表的なものが「織り」の着物。

カジュアルな着物としては、紬(つむぎ)や絣(かすり)のような織りのさっぱりとした趣の着物が好まれています。

紬と絣は、たびたびその違いについて問われることがあります。

紬は先染めの紬糸で織った「布」を指す言葉で、絣は絣糸を使った紋様織や、その「柄」を指す言葉です。

絣は模様に合わせて糸を染めてから織ることで、織られた布の模様が「かすれた」ように見えるため絣と呼ばれます。

紬も絣もそれぞれ違った魅力を備えていますが、今回は絣の織物について紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

日本の心 包む文化・結ぶ文化

外国の方からみると、日本の文化は少し風変わりだなと思われる点もあるようです。 たとえば、世界的に活躍する米国アーティストのマシュー・バーニーによる映像作品『拘束のドローイング9』では、日本独特の丁寧なラッピング、「包む」…
続きを読む

「第33回日本映画批評家大賞」発表 「バカ塗りの娘」木野花さん、小林薫さんらが受賞

「第33回日本映画批評家大賞」の各タイトルと受賞者が決定し4月10日に発表され、「バカ塗りの娘」にご出演の木野花さん、小林薫さんが、それぞれ受賞されました。 今回は、受賞者情報を5月に開催される授賞式の情報とともに、この…
香木
続きを読む

香りの文化 – 香りを聞くこと –

みなさんは「日本の香り」と聞くと、どのような香りを思い浮かべるでしょうか。 最近では桜や柚子の香りは、外国へのお土産としても人気。また、お線香や、茶席で焚かれるような、雅で古き良き日本を感じさせる香木の香りも思い付く香り…
続きを読む

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さんと小林薫さんが漆と語る鶴岡監督こだわりの制作工程映像が解禁!

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。 映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。 これまでの記事は👉 映画バカ塗りの娘 また、「津軽塗」のこ…