心地よい甲州印伝のある暮らし

001f7f61b71b79f9cde6997bb3d2762e 画像

日本を代表する工芸として、「日本の革細工」というと、ピンと来ない方もいるのではないでしょうか。

実は、日本の革細工は5世紀頃より存在していたと日本書紀に記述があります。

そして17世紀より登場した「印伝(いんでん)」と呼ばれる革細工は、貿易によってもたらされたインド産の革細工に由来しており、のちに日本伝統の革細工の装飾技法を包括する言葉になりました。

今日、印伝といえば山梨県甲府で作られている「甲州印伝」が有名です。

印伝の財布、名刺入れなど、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

鹿皮を用い、漆付けや「燻べ(ふすべ)」と呼ばれる燻製により装飾された革工芸は、西洋の革細工とも一線を画した様式美を備えています。

滑らかで柔らかな鹿皮に美しい装飾をほどこした甲州印伝は、いま海外デザイナーとのコラボレーションや「ウルトラスエード」と呼ばれる植物性革を用いた現代柄の製品まで、さまざまに革新を遂げています。

今回は、400年以上の伝統を持つ甲州印伝の起源や技法について知り、その魅力を追ってみました。

0 Shares:
You May Also Like
292bc7ab0bbebdc7880a82b8f7780164 画像
続きを読む

沖縄を感じる琉球ガラスの魅力

琉球の透き通った海や太陽を思わせる、鮮やかな琉球ガラス。独特の気泡の輝きの涼やかな美しさで人気を博し、沖縄旅行のお土産として定番となっています。 琉球ガラスは、カラフルなものも多く、昔ながらの「気泡ガラス」や「泡ガラス」…
竹細工のざると籠
続きを読む

変幻自在・日本の伝統 竹細工

日本をはじめとする東南アジア地域に幅広く生息する植物、竹。 竹の若い芽は食材である「たけのこ」として知られ、春の旬の香りを食卓に運びます。そして成長した竹は扱いやすく、加工するとあらゆる道具になり、大昔から日本の暮らしを…