心地よい日本の箸と箸置きの文化

561f001f416a39d2b2fcc7f8e4487bf2 画像

私たち日本人が小さい頃から日常的に食事に使ってきた、箸。

東アジアを中心に発達した食文化の一つであり、細長い二本の棒で出来た非常にシンプルな道具ですが、器用に手指を動かすことで、優雅に美しい所作をもって食事を口に運ぶことができます。

箸を使う文化は、日本以外にも中国の漢民族や韓国があり、また近年ではアメリカなど西欧諸国でもアジアの食文化が広がるにつれ、箸を使う人も増えてきました。

各国の箸の様式には微妙に違いがあり、例えば中国は手元から先まで太さが一定であることが多く、また韓国の箸は主に金属製です。

日本の箸は、主に木製や竹製で、漆塗のものや螺鈿、金彩などの加飾がされた美しい箸もあります。

総じて先端が細くなっているので、魚の小さな骨を一本ずつ取り除くような繊細な動作も卓上でこなすことも可能です。また、素材や形や色づかいがさまざまな箸置きは、お土産や贈り物としても喜ばれるでしょう。

今回は、日本のカトラリーである箸と箸置きの文化を学び、心地よい暮らしを探してみました。

0 Shares:
You May Also Like
28b6a6cbb1fcbc016ef827a7710a5414 画像
続きを読む

日本の心 包む文化・結ぶ文化

外国の方からみると、日本の文化は少し風変わりだなと思われる点もあるようです。 たとえば、世界的に活躍する米国アーティストのマシュー・バーニーによる映像作品『拘束のドローイング9』では、日本独特の丁寧なラッピング、「包む」…
5ed4e7768edfa8f78e36fefbfd842740 画像
続きを読む

心地よい奈良墨のある暮らし

墨という道具は、東洋の文化において、書道や絵画、さらには学問や教育の発展等、重要な役割を果たしてきました。 また、墨の持つ、表し難いような複雑な黒色と、心地の良い香りは、東洋の美学と精神性を象徴するものであり、今なお多く…