保存食と工芸

工芸は、「食」と深く結びついています。工芸品の代表格のひとつである「食器」が、食事を盛り付けるための道具であることを考えれば、明らかですね。

しかし、その食器のなかには、できた料理を盛り付けるだけでなく、食料を腐りにくく長持ちさせるための「保存」の役割を持つものもあります。昔は現代のように冷凍庫も冷蔵庫もありませんでしたから、さまざまな素材を使って食材を「保湿」をしたり、逆に「乾燥」させたり、あるいは「密閉」することのできる道具が生まれました。

それぞれの素材と食材の相性を考えて作り出される道具は、大変合理的であり、高い機能性を持っています。エコロジーの観点でも、改めて見直されはじめています。

今回は、「保存食と工芸」の繋がりについて、昔ながらの日本の道具としての工芸品を紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さん×鶴岡監督×津軽塗職人・山岡奈津江さん 独占インタビュー

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。 映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。 これまでの記事は👉 映画バカ塗りの娘 また、「津軽塗」のこ…
続きを読む

絣の魅力 – 糸が紡ぐ繊細な美の世界 –

着物には「格」があるといわれており、生地に使われる素材や技術が高尚であるほどフォーマルな場で着られます。 しかし、お茶会や会食などに常日頃から出席する訳でもない限り、格の高い着物を着る機会はそう多くないはずです。 むしろ…