津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さん×鶴岡慧子監督 単独インタビュー!

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。

映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品「心地よかったと思える映画」として紹介させていただいています。

これまでの記事は👉 映画バカ塗りの娘

前回のインタビュー記事は、津軽塗職人の山岡さんを交えての記事をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

👉 津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さん×鶴岡監督×津軽塗職人・山岡奈津江さん 独占インタビュー

さて、この度、主演の堀田真由さんと鶴岡慧子監督に都内某所にてontowa単独でインタビューをさせていただきました。

映画撮影での秘話やこだわり、お二人が実践する心地よいことなど、たっぷりとお話を伺うことができました。

今回もインタビュー形式の記事としました、この場の雰囲気も感じていただければ幸いです。

(ontowa)
小林薫さんと堀田さんは、津軽塗の制作シーンを、ご自身で演じられたと伺っています。
堀田さんは漆を塗るなど、今まで体験などされたことがあったのでしょうか?

(堀田さん)
漆を塗るっていう作業は初めてです。陶芸をやるとかはプライベートで、お友達と京都に出かけたときとかにやったりとかあったんですけど。

漆器を塗るとか研ぐっていうことはちょっと初めての経験でした。

本当にすごく工程はたくさんありましたが、とっても楽しくて(笑)

(ontowa)漆にかぶれてしまったと伺いましたが。

(堀田さん)
何かポツポツってちょっと出てきて。

(鶴岡監督)
この撮影の時は大丈夫だったんですよね。でも、ちょっと経って時間差で。疲れも溜まっていたのでしょうね。

(堀田さん)
そうですね、やっぱり(笑)
その時の体調によってなのかもですね。

(鶴岡監督)
抵抗力が下がってると、多分、出てきちゃう。

(ontowa)
すぐ治ったのでしょうか?

(堀田さん)
いや(苦笑)

(ontowa)
数日とか。

(堀田さん)
半年くらいでしょうか。隠してました、ずっと(苦笑)

9月に撮影して、その後、冬の季節だったので、ニットが痒くて。

首にも出てしまっていたので、スカーフを巻いたりとかしてました。

(ontowa)
それは、大変でしたね。

(堀田さん)
青森で皮膚科に行かせていただのですが、当たり前みたいな感じで(笑)

東京だと珍しいことなのかもしれないですけど、やっぱり職人さんがたくさんいらっしゃる地域だからというのもあるのでしょうね。

初めは驚きましたけど、職人さんでも症状が出る方がいるっておっしゃられていたので、この津軽塗の製作工程のシーン撮影で、なんだか繋がれているような気がしました。

(鶴岡監督)
ちなみに、小林薫さんは、全然かぶれなかったみたいで、びっくりなんですけどね(笑)

(ontowa)
堀田さんが津軽塗の工程の中で、特に印象に残っているところはどういったところでしょうか?

(堀田さん)
菜種を選別するシーンがあるんですけど、あの流す作業がすごく楽しくて(笑)音も海にいるようないい音がして。

最初は、ちょっと選別させるのが難しかったのですが、練習して。

(鶴岡監督)
ずっと練習して、上手になっていましたね(笑)

(堀田さん)
楽しかったですね。

(ontowa)
監督に質問ですが、実際、津軽塗の制作工程は、2、3ヶ月という時間をかけて進んでいくものですが、今回、クランクインからクランクアップ3週間もない期間でどうやって撮影されたのかなと。職人さんの協力が、かなりあったのだろうと想像しましたが。

(鶴岡監督)
はい。そうですね。

ここまでの状態の仕掛品を、いくつ用意してくださいという一覧表を、職人さんとラインプロデューサー、私と演出部で作って。

そして、ここまでにこれを仕上げてくださいと全部お願いしていました。

職人さんは、逆算して、この日にはこれを塗っておかないと、ここまでに乾かないとか、ものすごいみっちりなスケジュール表になってました(笑)

なので、本当にギリギリOKの線を狙ってやっていた感じでしたね。

撮影用に使う漆器も、途中まで塗った状態のものをいくつも用意してもらいました。

例えば、菜種がついた状態のお椀も、本番じゃないと数が限られているので剥がしちゃ駄目なんです。

「あんまり剥がさないでください」とか、結構、シビアでしたね。

(堀田さん)
撮影の順番もすごくたくさんあったんですよね。


(鶴岡監督)
そうですね。木地の数が限られていることもあり、「今回は、ちゃんと塗っていいです。」「今回は、塗っているフリだけにしてください。」みたいな指示を細かく出しました。

もう職人さんが付きっきりで、何をどう撮影するかも事前に打ち合わせさせていただいて用意していただいてました。

しかも、一方でピアノも塗ってもらわなきゃいけなくて。

ピアノも実はあれ、4台使っているんです。

キャットピアノが4匹いまして(笑)

(堀田さん)
えー(笑)

(鶴岡監督)
全く塗ってはいけないのが1台。宮田さんが弾いていたものですね。

ちゃんと完成させるものが1台。

中間のもので、ちょっとずつ違うものが2台。

それぞれ、イチロウ、ジロウ、サブロウ、シロウと名前を付けて、「はーい、次、ジロウさん出番です!」みたいな感じで(笑)

(堀田さん)
全然知らなかったです(笑)

(鶴岡監督)
これも含めて全部、弘前の皆さんに段取っていただいたんです、本当にありがたかったですね。

(ontowa)
美也子という人物を演じての部分も少し伺いたいのですが、実際、堀田さんご自身と美也子というキャラクターでかさなる部分や、共感できる部分などありましたでしょうか?

(堀田さん)
私も結構やりたいことを、内に秘めてるタイプなのかもしれないですね。

(鶴岡監督)
秘めているっていうのはそうかもしれないですけど、漏れてますよ(笑)

(堀田さん)
秘めているけど、出てる(笑)

(ontowa)普段、あまり言葉には出していないけれど、考えていることがたくさんあるのでしょうか?

(堀田さん)
そうですね。なんかこうしたいとか、あるのかもしれないです。

性格の面での内気な部分は、ちょっと離れてはいるんですけど、内側で思っている何か野心みたいなモノが、自分の、このお芝居をする上でも、かさなっているような気がします。

美也子と似ていて、私も明確な何かっていうのは、彼女と一緒で答えは見つかってない状況なんですけど。

でもやり続けていたいし、何かもっといいものを作りたいっていうことはすごく似てるような気がして。

自分自身の中で絶対こうであるみたいなゴールはまだ見えてはないんですけど。

貪欲に、何かいろんなことに興味を持ってやってみたいっていう想いもあるので、今回、伝統文化に触れる、工芸に触れるっていうのも、やってみたいと思いましたね。

(ontowa)
実際ちょっと似たような部分があるという美也子を演じるにあたって、意識してこだわった部分はありましたか?

(堀田さん)
私は、歩き方とか自転車に乗ってるときとか、何かその人の生き方とか本質って、セリフじゃないところに結構出るような気がしていて。

例えば、監督からも、“もっとぼんやりしてください”って、ぼーっとしていたあのスーパーのシーン。

自分の中では、何か、もう少し短い”間”のイメージだったんですが、もっとゆったりと時間を使ってくださいっていうことだったので、これだけぼんやりした人の自転車の乗り方ってどんなだろうと(笑)

学校に入っていくシーンの時に、宮田さんは、軽やかに柵を越えられているんですけど、美也子は、普段、運動神経もそこまで良くなさそうだなって(笑)

結構、ふとしたときに自分が出ちゃうことがあるので、そこをできるだけ抑えてました。

私は、滋賀に住んでいて地元では、滋賀のときは、自転車に頻繁に乗っていたんですけど、東京にきて乗ることも減って。

美也子の交通手段は自転車だから、毎日自転車に乗ってるってどうだったっけ?とか(笑) そういった何かセリフだけでないところも埋めていけたらなっていう、仕草とか、そういうことは意識してましたね。

(ontowa)
確かに、この映画は、全体的にセリフが少なめですよね。そして、色々なシーンに、“間(ま)”があって、考えさせられる時間、入っていく余白があり、感じるものがありました。

(鶴岡監督)
原作にも漆を乾かしてる間、待つみたいな、時間をかけて取り組むものっていうのが、すごく大事な要素として入っていたので、そこを出したいなと思っていました。

美也子が、ピアノをもうかなり大詰めの段階になって、あの自分で作った漆風呂の前で待ってて、ふっと立ち上がって中から塗ってるものを取り出すっていう場面でちょっと長く待っている”間”みたいなものを作って。

あれ、現場のスタッフには、あの”間”はなんですか?って聞かれて(笑)

いいんですよ、待っているんですよって言ってましたね。

現場では、ハテナになっていて、待ちすぎじゃない?って思っていたらしいんですけど、編集になって、編集の普嶋さんが「このシーンいいですね。」って言ってくださって。

映画ってああいう間を結構落としていくので。

やはり、ギュッてしていくときに切られちゃいそうなものを、この映画ではあえてすごく大事な要素として残すっていうのは、編集の普嶋さんと共通認識としてあったので、その認識でつないでいきました。

(ontowa)
美也子が、母親とは正面で向き合い、父親とは横並びで仕事をするシーンの対比が印象的で、監督の前作「まく子」でも同じような絵があったと思うのですが、監督が描きたい親子像などが関係するのでしょうか?

(鶴岡監督)
そうですね。基本的な映画始めたときからの認識として、横並びになって同じ方向を向いているときは、やはりその人たちの気持ちが同じ方向を向いているときで。

対して、向き合って会話をしているときは、対決しているような構図に取ることが多いというか、そういう意識があったので、自然とそういう並び方をチョイスしています。

「まく子」のクライマックスの主人公と、父親の横並びの場面とかも最初は原作を読むと向かい合ってるような印象を受けるんですけど、これ横並びなんだって気づいた瞬間があって、横並びのシーンにしたんですよね。

今回も、やはり最初から2人が横に並んで作業しているっていう絵は、イメージとしてあったので、書きたい親子像というよりかは、なんですかね。

あまりセリフで説明するようなことだったり、何か会話をして関係性をみせるっていうよりも、ぱっとその人たちがどういう状態なのかっていうのをみせるというのを考えたときに、私の中で自然とこうなった感じですかね。

一方、堀田さんと母親役の片岡さんのシーンは厳しい対立の構図です。

(堀田さん)
あれは実はカメラに向かってセリフを言っているんです。

お母さんがいるんですけど、目線としてはカメラに向かってやっていて。

(鶴岡監督)
そうそう。あの場面は、片岡さん、すごいセリフの量で。

(堀田さん)
片岡さんも、あーってなってましたね(笑)

(鶴岡監督)
片岡さんは、今回、出番はそこまで多くはないのですけど、セリフの量が多くて、すごくご苦労をおかけしました。

(ontowa)
坂本長利さん演じる美也子の祖父、清治が語る津軽塗に対する想いを口にしているシーンは、私たちにも刺さる言葉でした。

(鶴岡監督)
あのセリフは、本当にそのまま私が初めてお会いした津軽塗職人さんがおっしゃってくださったことなんです。

そこでお話を伺っていたときに、「もう津軽塗が面白くて、やりたいことがどんどん、どんどん募っていくんだ」って。

「やり続けること、やり続けること、やり続けること」って、3回もおっしゃったんです。

もうそれを聞いて本当に泣きそうになってしまって。

それの取材のテープを聞きながらシナリオ書いていたので、これ以上のセリフはないなと。

これは私から出てくる言葉ではなくて、本当に本物の言葉だなと思い、このセリフをそのまま拝借するのもいいのかしらと思ったんですけど、拝借させてもらいました。

(ontowa)
私たちメディアは、心地よい暮らしを提案していまして、お二人が、普段の暮らしの中で大切にされていること、実際にやっていることなどありましたら教えていただけますでしょうか。

(堀田さん)
やっぱり現場とおうちって行き来する時間がすごく多いので、暮らし、自分のおうちの中でいかにリラックスできるかとか、そういった面では家を自分が好きな場所にしたいっていう思いから好きなものを取り入れたりしてます。

あとは毎日、バスタブに入るんですけど、入浴剤を毎日入れてみたりとか、香りで楽しむとかそういったことは、こだわってるかもしれないですね。

(ontowa)
何かおすすめの入浴グッズはあるのでしょうか?

(堀田さん)
本当に自分の好きなものを入れるので、家に結構たくさんあって。

次の日が大切な撮影とか、ちょっと発汗させたいなっていうときは、バスソルトを入れてみたり、いろいろ試して使っています。

その用途用途で使い分けるんですけど、ずっとハマってるのは、地域の名湯みたいなもので、よく薬局で売ってるセットもの。

○○温泉に行けたりみたいなのです(笑)

なかなか地方に足を運べないので、旅行気分にもなりながら、家でもリラックスできるって、一石二鳥かなと思って楽しんでます。

弘前にも入浴剤めちゃめちゃ持っていってました(笑)

(鶴岡監督)
もちろん家も好きなんですけど、私は知らないとこに行くのがすごい好きで。

でも、今までコロナもあったし、そんなに行けてなかったんですけど、最近何か思い立ったら、行くようにしてます。

ちょっと予定が空いたから、車で香川に行こうかみたいな。

(堀田さん)
え!東京から?

(鶴岡監督)
今、関西に住んでいるので(笑)

(堀田さん)
あー、そっか(笑) 香川いいなぁ。

(鶴岡監督)
この間も鳥取に行って、海に入ってきました(笑)

今までそういったことをやってこなかったんですけど、そういうことをして、日本の知らないところを知ると、あ、まだまだ撮りたいものがいっぱいあるなぁと。

(堀田さん)
いいですね。

(ontowa)
最後に、これから本作をご覧になる皆さまにメッセージをお願いいたします。

(堀田さん)
津軽塗の工程がたくさんあるように、私達も本当に一つ一つのカットをひたむきに丁寧に撮影させていただきました。

青森の津軽塗っていうものがとても全面的に出ている作品ではあるんですけど、青森の四季折々の風景や食だったり、関わってくださった方々の笑顔とか、本当に青森の魅力もギュッと詰まった作品です。

ぜひ津軽塗っていう言葉をまず知って、皆さんにいろいろなことを感じていただければ嬉しいです。

(鶴岡監督)
割と心地いい暮らしの1ページにふっと入るような作風になってるんじゃないかと思います。

爽やかな気持ちになれる作品だと思いますので、気楽な感じで見ていただけたらと思います。

(ontowa)
本日は、貴重な時間をありがとうございました。

約25分間のインタビュー。

お二人とも、私たちの質問に対して、言葉の一つ一つに想いを乗せて、丁寧にお話しくださいました。

堀田さんは、テレビドラマや映画、雑誌などでご活躍を拝見していましたが、言葉や仕草から、とても前向きな空気感があふれていて、お話のテンポ感も心地よかったです。

登場した瞬間からその場を優しい空間にしてしまうチカラをお持ちの女優さんでした。

鶴岡監督は、これまでの過去の監督作品でも、撮影の舞台である地域の文化、風習を取り入れた作品を制作されています。

当日のインタビューでも日本各地をご旅行していることをお話しされていましたが、今回の「バカ塗りの娘」のように、これからも私たちが知らない各地の魅力をその作品の中で紹介してくださる予感がします。

お土産で当メディア代表の出身地である岡山県津山市の和菓子をお二人に持参したのですが、鶴岡監督も津山に訪れたことがあるとお話されていて驚き、嬉しさとご縁を感じました。

今回のインタビューを通じて、改めてお二人の魅力を実感することができました。

当メディアも、お二人のこれからの更なるご活躍を応援しております。

いよいよ本日から全国公開となりました。

弘前の方々をはじめ、多くの関係者の方々が想いをひとつに長い月日、準備、制作、宣伝され、私たちのもとに、素晴らしい作品を届けてくださったことに感謝したいと思います。

舞台挨拶で堀田真由さんがおっしゃったように、

私たちも「心地よかったと思える映画」として、映画「バカ塗りの娘」を推してまいります。

本作品との出会いをキッカケに、日本の漆芸、工芸にも広く興味を持っていただき、楽しんでいただけたらと思っています。

本作品が一人でも多くの方に届きますよう、引き続き一緒に盛り上げてまいりましょう。

映画「バカ塗りの娘」

2023年9月1日(金) 全国公開、青森県絶賛公開中

【ストーリー】
「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――
青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。

【クレジット】
堀田真由/坂東龍汰 宮田俊哉 片岡礼子 酒向 芳 松金よね子 篠井英介 鈴木正幸 
ジョナゴールド 王林/木野 花 坂本長利/小林 薫
監督:鶴岡慧子 脚本:鶴岡慧子 小嶋健作 
原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊) 
企画プロデュース:盛 夏子 プロデューサー:遠藤日登思 松岡達矢 福嶋更一郎 
ラインプロデューサー:大川哲史
撮影:髙橋 航 照明:秋山恵二郎 録音:髙田伸也 音響効果:齋藤昌利 美術:春日日向子 
装飾:松尾文子 衣裳:藪野麻矢 ヘアメイク:光岡真理奈
編集:普嶋信一 音楽:中野弘基 スクリプター:押田智子 スチール:蒔苗 仁 助監督:栗本慎介
製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部 ザフール 
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118分

公式サイト:https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/
公式Twitter:@bakanuri_movie
公式Instagram:@bakanuri_movie

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