9月に差し掛かると、二十四節気も第十五期の「白露」へと移ります。夏の暑さもだいぶ落ち着いて、前の「処暑」よりもさらに過ごしやすい気候になるでしょう。
「白露」とは、大気が冷やされ露が結び始めるころ、とされる期間です。北の地域では、早朝に草花に滴る朝露を見ることができるかもしれません。
秋分までの期間でもある「白露」ですが、これから秋本番から冬へ向かうにつれ、朝晩や日ごとの気温の差も大きくなります。また、日本は台風のシーズンでもありますね。
まだ日中の気温が高くても、夕方になると思いのほか寒く感じることもあるでしょう。体を冷やさないように、また急なにわか雨にも対処できるよう、薄手のストールやカーディガン、折り畳み傘を持ち歩くようにすると便利です。
秋に降る長雨(秋雨)や台風の多い季節でも、「白露」のなかの3つの七十二候とともに、日本の季節の美しさを工芸と共に追っていきましょう。