心地よい砥部焼のある暮らし

c26ad748c6c85139f516f91fc7d4f69f 画像

せともの、石ものなどとも呼ばれる磁器のうつわは、日本では主に西日本において、17世紀江戸時代初期ごろ発展しました。

起源は16世紀安土桃山時代に朝鮮の陶工たちによる登り窯の開窯、高温焼成技術および磁器の精製法の伝来に基づきます。

17世紀は全国的に磁器製造が薦められた時代。

そして伊予国大洲藩(いよのくにおおずはん)、現代の愛媛県砥部町周辺でも、「砥部焼(とべやき)」と呼ばれている磁器が作られ、現代までおよそ250年の歴史を紡いできました。

砥部焼は、有田焼と比べると鉄分を多く含むことから、やや青みが強く、焼き方によっては象牙色にも発色します。

ぽってりとした厚みのある形と独特な染付の模様も魅力的で、全国に愛好家も多いやきものです。

今回は、毎日の食卓と相性が抜群の白磁である砥部焼の魅力について、深く掘り下げてみましょう。

まずはその歴史から追っていきます。

0 Shares:
You May Also Like
54720176136aee5642a19b7b391d40a9 画像
続きを読む

常滑焼 – 日本六古窯巡り –

常滑焼(とこなめやき)は、愛知県の知多半島の常滑市で生産される焼きもののこと。1948年ごろに他の5つの産地とともに日本六古窯に指定され、また2017年には日本遺産の一つに認定された、日本の陶芸文化の粋です。 きめ細かな…
うつわの各部位名称
続きを読む

うつわ各部位の名称

日本には、食器の「フチ」や「底」などに対して、特別な名前で呼ぶ文化があります。特に、お茶会などで愛でるような茶器に詳しい人のあいだでは、よく知られているもの。 なかでも「口」「胴」など、うつわの佇まいを人の姿に例えること…