日本独自の雑節の一つ、半夏生(はんげしょう)は、日本の農作業の目安として独自に生まれた雑節の中でも珍しく、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」に由来しています。
半夏生は、毎年6月22日ごろの夏至から数えて11日目、7月3日頃から七夕頃までの5日間。
その時期までに田植えを終えるよう言い伝えられており、どの地域も半夏生以降は田植えをしないようにしていました。
そして、「ハンゲ」または「ハンゲショウ」という名の植物が見られる時期でもあります。
今回は、この夏に至る前の雑節がどのような時期なのか、その風習や心地よい過ごし方についてお話しします。