心地よい曲物・曲げわっぱのある暮らし

近年、檜(ひのき)やヒバ材を曲げて輪っか状にして作る、曲物の道具が再注目されています。

曲物は、使われる木材の耐水性や抗菌性から、水回りや台所の基本的な日用品として、日本で古くから人々の生活の中で使われてきました。

プラスチックやステンレス用品がたくさん流通する中で、今、古くからある木工の道具が再び評価されているのです。

特に人気なのは曲物の弁当箱。

昔ながらの手仕事によるシンプルなデザインが、私たちの心を改めて掴んでいるようです。

加えて、針葉樹材の抗菌作用によりご飯が痛みにくく、また保湿の作用で湿度を保つことでご飯や料理をより美味しく保ってくれることから、機能面も高く評価されています。

素朴な道具だからこそ、日常の中にほっと一息つける時間をくれるのかもしれません。

今回は、心地よい使用感をもたらしてくれる日本の道具、曲物や曲げわっぱについて、紹介します。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

絣の魅力 – 糸が紡ぐ繊細な美の世界 –

着物には「格」があるといわれており、生地に使われる素材や技術が高尚であるほどフォーマルな場で着られます。 しかし、お茶会や会食などに常日頃から出席する訳でもない限り、格の高い着物を着る機会はそう多くないはずです。 むしろ…
続きを読む

工芸の楽しみ方 その2

工芸は、「美術」の作品と同じように飾って鑑賞もできるうえ、実際に使用するという楽しみ方もできます。 また、工芸は、職人や作家など、作り手が積み上げてきた「様式美」という、ひとつひとつの丁寧な手順が生み出す美しさを持ちます…
続きを読む

沖縄を感じる琉球ガラスの魅力

琉球の透き通った海や太陽を思わせる、鮮やかな琉球ガラス。独特の気泡の輝きの涼やかな美しさで人気を博し、沖縄旅行のお土産として定番となっています。 琉球ガラスは、カラフルなものも多く、昔ながらの「気泡ガラス」や「泡ガラス」…