琉球方言で「焼きもの」を意味するやちむん。エメラルドブルーの美しい海に囲まれた環境で作られる陶芸って、なんとも魅力的です。
ぽってりとした厚みのある赤土のうつわは、おしゃれでナチュラル。暮らしに馴染む自然な風合いが愛されるやちむんですが、はて、やちむんを「やちむん」たらしめる要素とは、一体どのようなものになるでしょうか。
レトロな三彩をイメージした絵付けや、土味を生かした素朴な焼き締め、はたまたコバルトブルーの釉薬の鮮やかなうつわまで、現代作家の手がけるやちむんのスタイルは様々。
沖縄で作られる焼きものが「やちむん」というブランドのように知られるようになったのは割と最近のこと。
今回は、美しい海に囲まれた小さな島、沖縄ならではの陶芸の歴史と秘密を紐解いてみます。