和太鼓の響き

人類史の中でも、太鼓は最も古い楽器といわれています。ナイジェリアのヨルバ地方では言語として太鼓の音が使われていたり、シベリアではシャーマンの太鼓は魂の乗り物であるとされ、病気の治療のために用いられていたなど、世界中の文化の中で重要な役割を担ってきました。

日本においても、太鼓の歴史は非常に古く、縄文や弥生時代の遺構から太鼓に用いたと思わしき土器や、太鼓を叩く姿の埴輪が見つかっていることから、古代にはすでに太鼓を用いた儀礼が行われていたと考えられています。

現代でも、全国各地の盆踊りや夏祭り、寺や神社の儀礼から、民俗芸能の田楽まで、日本の古今東西のあらゆる場面において、太鼓の響きが伝えられてきました。

今回は、太鼓の歴史を紐解きながら、心地よい日本の暮らしに伝わってきたリズムを探ってみました。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さんと鶴岡監督が弘前ねぷた祭りにサプライズ参加!青森県完成披露舞台挨拶も

こんばんは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。 映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。 これまでの記事は👉 映画バカ塗りの娘 また、「津軽塗」のこ…
続きを読む

心地よい南部鉄器のある暮らし

岩手県を代表する伝統工芸品である南部鉄器。鋳鉄で作られた鉄瓶が主として作られており、茶の湯の世界でも愛されてきました。 見た目にもシンプルで、郷土の趣を感じさせる南部鉄器は、心地よいスローライフを実践する人にとっても憧れ…
続きを読む

心地よい行田足袋のある暮らし

「足袋といえば行田」とは、着物をたしなむ人に通じるフレーズのひとつ。 日本一の足袋と呼ばれる行田足袋は、令和元年(2019年)に伝統的工芸品に指定された、歴史ある埼玉県の工芸品です。 洋装に靴下が普段着となった現在でも、…
続きを読む

沖縄を感じる琉球ガラスの魅力

琉球の透き通った海や太陽を思わせる、鮮やかな琉球ガラス。独特の気泡の輝きの涼やかな美しさで人気を博し、沖縄旅行のお土産として定番となっています。 琉球ガラスは、カラフルなものも多く、昔ながらの「気泡ガラス」や「泡ガラス」…