年が明け、1月5日の仕事始めの頃、二十四節気は最後から二番目の「小寒(しょうかん)」へと入ります。
時期でいうと年始ではありますが、昔ながらの季節の周期では一巡まであと少しということです。もう十分に寒く、所によっては雪も積もっている頃ですが、小寒は「寒の入り」ともいわれ、これからさらに寒さが厳しくなるころでもあります。
自然の野の草花や虫たちは、冷たい土の下で、これから来る春に向けての準備を着々と進めているでしょう。まるで時が止まってしまったかのような銀世界の中でも、暖かい風が吹くのを心待ちにしているのは、私たち人間だけではないのです。
今日も、ゆっくりと巡る小寒の季節の魅力を感じながら、工芸と心地よい暮らしを探してみましょう。