柔らかく、しなやかな牛首紬の魅力

8f58b039d4fdc38a532bd7d9486cfec9 画像

「牛首紬(うしくびつむぎ)」とは、石川県の南部に位置する白山市で作られている、伝統ある紬です。

牛首紬は特別な蚕の繭を使い、製糸の段階から伝統的な製法で作られています。

紬生地は通常、紬糸と呼ばれる絹糸で織る先染めの織物ですが、牛首紬はしなやかさと丈夫さを併せ持った生地を活かした後染めの生地も作る、幅広い表現も魅力。

「玉繭(たままゆ)」と呼ばれる特別な蚕繭から作り出す牛首紬の紬糸は、柔らかく、また強靭で、釘に引っ掛けた着物の糸が切れるよりも、釘の方が抜けてしまったという逸話から「釘抜き紬」という別名を持っています。

肌触りも良く、着心地の良さでも知られるこの理想的な紬は、どのように作られているのでしょうか。

今回は、牛首紬の起源と製法について知り、その魅力について探ってみましょう。

0 Shares:
You May Also Like
5cea03615d4c1114b765efbdeba542a3 画像
続きを読む

心地よい美濃和紙のある暮らし

ノートやコピー用紙など、西洋由来の洋紙を一般的な「紙」と呼ぶようになったのは19世紀の明治時代の頃からですが、元来、日本で使われていた紙は、洋紙とは作りが全く異なるもの。 木の繊維をすり潰したパルプから作った洋紙と違い、…
5ed4e7768edfa8f78e36fefbfd842740 画像
続きを読む

心地よい奈良墨のある暮らし

墨という道具は、東洋の文化において、書道や絵画、さらには学問や教育の発展等、重要な役割を果たしてきました。 また、墨の持つ、表し難いような複雑な黒色と、心地の良い香りは、東洋の美学と精神性を象徴するものであり、今なお多く…