心地よい久米島紬のある暮らし

2c30dbac35a3d130e38e52b21d8bd3f0 画像

沖縄の久米島は「紬の島」とも呼ばれます1

久米島は本島から西方へおよそ100キロの位置に浮かぶ島であり、旧琉球王朝の頃から紬が作られていたといわれています。

中国大陸や東南アジアの貿易の中継地であった琉球諸島には、さまざまな貴重な品物や文化、技術が流れ込みました。

それらの技術を参考にし、沖縄では独自の工芸技術が発展してきました。

そして、15世紀の後半に中国から養蚕織機が伝わったことが、「久米島紬」のはじまりと伝えられています2

民藝運動の主導者である柳宗悦をはじめ、多くの工芸の愛好家を魅了した久米島紬。

その歴史は、近代以降に島の主要な産業となるまで苛酷な歩みでした。

久米島紬の美しさ、その精神を知るために、まずはその歴史から紐解いてみましょう。

0 Shares:
You May Also Like
d8044d012bc4d1f27f89f5e95a8bb3e1 画像
続きを読む

心地よい南木曽ろくろ細工のある暮らし

日本の木工芸の歴史を語るうえで、「木地師(きじし)」や「轆轤師(ひきものし)」と呼ばれる職人たちの存在を欠かすことはできません。彼らは、優れた材木を求めて全国を巡り、樹木を加工して暮らす“ノマド”の職人集団でした。 木地…
竹細工のざると籠
続きを読む

変幻自在・日本の伝統 竹細工

日本をはじめとする東南アジア地域に幅広く生息する植物、竹。 竹の若い芽は食材である「たけのこ」として知られ、春の旬の香りを食卓に運びます。そして成長した竹は扱いやすく、加工するとあらゆる道具になり、大昔から日本の暮らしを…