心地よい日本の箸と箸置きの文化

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私たち日本人が小さい頃から日常的に食事に使ってきた、箸。

東アジアを中心に発達した食文化の一つであり、細長い二本の棒で出来た非常にシンプルな道具ですが、器用に手指を動かすことで、優雅に美しい所作をもって食事を口に運ぶことができます。

箸を使う文化は、日本以外にも中国の漢民族や韓国があり、また近年ではアメリカなど西欧諸国でもアジアの食文化が広がるにつれ、箸を使う人も増えてきました。

各国の箸の様式には微妙に違いがあり、例えば中国は手元から先まで太さが一定であることが多く、また韓国の箸は主に金属製です。

日本の箸は、主に木製や竹製で、漆塗のものや螺鈿、金彩などの加飾がされた美しい箸もあります。

総じて先端が細くなっているので、魚の小さな骨を一本ずつ取り除くような繊細な動作も卓上でこなすことも可能です。また、素材や形や色づかいがさまざまな箸置きは、お土産や贈り物としても喜ばれるでしょう。

今回は、日本のカトラリーである箸と箸置きの文化を学び、心地よい暮らしを探してみました。

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