こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。
映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品「心地よかったと思える映画」として紹介させていただいています。
これまでの記事は👉 映画バカ塗りの娘
また、「津軽塗」のことを知らなかったけど興味が湧いてきた方には、当メディアの記事「バカ塗りこと津軽塗の魅力」もオススメさせていただいています。(本記事は映画全国公開まで無料公開とさせて頂いております。)
さて、この度、青森朝日放送にて放送された『バカ塗りの娘』特別番組がYoutube配信されることになりました!
さらに様々な分野で活躍する青森出身の著名人の皆さまからコメントが到着しましたので、ご紹介させていただきます。
ABA青森朝日放送にて放送された、映画『バカ塗りの娘』特別番組のYouTube配信解禁!
8月19日(土)にABA青森朝日放送にて放送された、映画『バカ塗りの娘』特別番組のYouTube配信が解禁されました。
8月25日(金)より青森県にて先行公開となった『バカ塗りの娘』。
その公開を記念して、豪華キャスト陣や鶴岡慧子監督のインタビューにメイキング映像を組み合わせた特別番組がYouTubeにて解禁されました。
それぞれの役柄に対する想いや共演者同士のやりとり、ロケーションごとの舞台裏をおさめた貴重映像です。
まず映像は、8月4日(金)に行われた弘前ねぷたまつりに堀田真由さんと鶴岡慧子監督がサプライズ参加した煌びやかな映像と、ロケ地での堀田さんや鶴岡監督らの津軽塗、そして本作への想いを語る映像からはじまります。
堀田さんは「津軽の魅力、そして津軽塗を通して何を感じてもらえるかというところを是非注目していただければ嬉しい」、小林薫さんは「演技に逆に目が向かないくらいの津軽のお父さんに見えたらいいなという思いでやった」と明かしてくださいました。
また、鶴岡監督も「津軽塗というものを知っていただきたいし、純粋なモノづくりへの形みたいなものが存在しているような気がしていて、そこに気づいていただけたら嬉しい。」と作品に込めた想いを語っています。
撮影初日は、主人公・美也子がスーパーマーケットで働くシーン。
地元ではお馴染みの店舗が実際に使用され、堀田さんが津軽弁指導のスタッフと共に津軽弁のセリフに奮闘する姿が映し出されています。カメラを向けられた堀田さんは思わず「難しいよ」と心の声を漏らしながらも笑顔を見せるシーンも。
美也子たちが住む青木家での撮影シーンには、本作の原作者である髙森美由紀さんが登場。
堀田さんらの演技を間近で見た髙森さんは「瑞々しくて仕草のひとつひとつに主人公・美也子の繊細な感じとか優しい感じが随所に出てて素敵な役者さんだなと思って拝見してました。ぴったり、いやもうそれ以上です。」と感嘆したご様子。
また、本作の魅力のひとつとも言えるのは、青森にゆかりのある豪華キャスト陣の出演。
青森県出身の木野花さん、坂本長利さんらベテラン俳優陣に加え、弘前市を中心に歌手・タレントとして活躍するオダギリユタカさん、黒石市出身の田中惠土さんなどの姿も。
中でも注目は、バラエティ番組で引っ張りだこ、弘前市出身で元りんご娘のメンバーである王林さん。
結婚式場のスタッフを演じた王林さんは、「一生懸命盛り上げていきます」とガッツポーズと共に意気込んを見せ、撮影間の映像では、堀田さんや小林さんと和やかに談笑したり、津軽弁のイントネーションについて話す様子も。
小林さんは、今回の共演で王林さんのお名前がりんごの品種からきていることを初めて知ったよう。
撮影を終えて王林さんは「すごい楽しかったです。私が普段暮らしている以上に弘前を感じる撮影になっていました。」と語っています。
また、王林さんは堀田さんとは同じ年齢、誕生日も近いことが判明。
「出ている番組も観てくれているみたいで、女優さんとの会話とは思えない1人の女と1人の女の会話をさせてもらった。」とらしさ全開で撮影を振り返っています。
さらに「津軽塗だけでなく、青森愛も詰まっている作品。全国の皆さんに観て欲しいです!」と力強いメッセージも。
そして、同じく元りんご娘のメンバー・ジョナゴールドさんも特別養護老人ホームのスタッフ役として撮影に参加。
「質のいい津軽弁が飛び交っているというか、これぞ青森だよなというのも感じるので、スクリーンを通してどう伝わるのか気になる。」と本格的な津軽弁が使われた本作の手応えを語っています。
また、本作における重要人物、美也子の兄を演じた坂東龍汰さんと、その恋人役を演じた宮田俊哉さん(Kis-My-Ft2)による仲睦まじい撮影間の映像も公開されています。
初めての共演となったお2人、「メンバーとやるのとまた違う感じはあって最初緊張しました」と話す宮田さんに対し、坂東さんは「“ウェイ!”みたいな感じで宮田さんが来てくれてテンション高っ!と思ったけど嬉しかった」と共演初日の雰囲気を振り返っています。
改めて撮影を終えた堀田さんは「津軽弁も漆塗りの所作もあったので、やり切ったぞという達成感でいっぱいです。壮大かもしれませんが、漆は人生に重ねられるなと思っていて、色を重ねたり時にはそぎ落としたり自分の人生のようで、坂本さん(祖父役)が言っていた“やり続けること”というセリフが、美也子だけでなく自分自身にも大きなメッセージをいただいたように感じていて、この役者という仕事をやり続けてやり続けてまた皆さんと再会できるように頑張ります。」と笑顔で振り返っています。
上記の動画が表示されない場合は、以下のリンクよりご覧ください。
https://youtu.be/oJjpijtQ1jY
様々な分野で活躍する青森出身の著名人からコメントも
さらに、青森県弘前市で繰り広げられる父娘の物語を映画化した本作に、様々な分野で活躍する青森出身の著名人からコメントが到着しました。
弘前市出身で、世界的に評価されている画家・彫刻家である奈良美智さんは、「同級生にふたり、津軽塗の息子がいた。ふたりとも長男だったが家業を継がなかった。伝統工芸の伝承は全国的に危機にあり、主人公の物静かな娘も消極的に父を手伝っていたのだが、ある日から顔を上げ津軽塗の未来を見つめるようになる。ゆっくり時間が流れる弘前の風景に演者が溶け込み、物語は津軽塗だけではなく家族の結びつきも考えさせてくれる。」と自身の経験を交え絶賛。
青森県出身の映画ライター・月永理絵さんは、「塗っては研ぐ、をひたすら繰り返す漆塗りという作業が、これほど激しくも軽快な音を立てるのだと初めて知った。その果てしない音の重なりが、言葉によって通じ合えない人々を再び繋ぎ合わせる。これは音による再生のドラマかもしれない。」と言及。
他にも、青森朝日放送のアナウンサー陣や、青森映画とゆかりのあるカフェのスタッフなど多方面から絶賛の声が続々と到着していますので、紹介させていただきます。
コメント一覧(順不同)
同級生にふたり、津軽塗の息子がいた。ふたりとも長男だったが家業を継がなかった。
伝統工芸の伝承は全国的に危機にあり、主人公の物静かな娘も消極的に父を手伝っていたのだが、ある日から顔を上げ津軽塗の未来を見つめるようになる。
ゆっくり時間が流れる弘前の風景に演者が溶け込み、物語は津軽塗だけではなく家族の結びつきも考えさせてくれる。
奈良美智さん(美術作家)
塗っては研ぐ、をひたすら繰り返す漆塗りという作業が、これほど激しくも軽快な音を立てるのだと初めて知った。
その果てしない音の重なりが、言葉によって通じ合えない人々を再び繋ぎ合わせる。
これは音による再生のドラマかもしれない。
月永理絵さん(ライター、編集者)
今を変えること、一歩を踏み出すことに年齢やタイミングは関係ない。いつだってチャレンジが出来る。
美也子がひたむきに漆へと向き合う姿に明日を生きるためのエールをもらいました。
木邨将太さん(青森朝日放送 アナウンサー)
当たり前だと思ってきた伝統が、ひとりひとりの可能性を狭めてしまっている場合があると気がつきました。
美也子の挑戦が、女性である私の背中を押してくれました。
澤田愛美さん(青森朝日放送 アナウンサー)
青森の景色、津軽塗ができていく過程、家族の絆、一つ一つが丁寧に美しく描かれていました。
なにより、主人公の美也子が「やりたい事」を見つけ、真摯に向き合う姿がかっこよかった。
一つの事をやり続ける事は思っているよりも難しいです。急速に変化するこの時代。
そんな中で伝統工芸品である津軽塗の尊さを改めて感じた作品でした。
ミクさん(モデル・リポーター・ABA見っとナイトMC)
父と娘の対話にも聞こえる作業の音が静寂の中に心地よく響き渡る-
何度も塗りと削りを繰り返す津軽塗と、出会いと別れを繰り返し成長する人間は似ている。
一人一人の出演者が津軽塗の模様となり、津軽塗は一人の出演者のような存在感を放つ。
鶴岡監督の丁寧な画作りは見事で、一つ一つの工程を丁寧にこなす主人公のそれと重なる。バカ撮りの娘である。
佐藤浩孝さん(Café MouLin Rouge (映画『いとみち』津軽メイド珈琲店料理監修))
映画の全国公開は、2023年の9月1日から、青森県は8月25日より絶賛公開中です。
舞台挨拶で堀田真由さんがおっしゃったように、
私たちも「心地よかったと思える映画」として、映画「バカ塗りの娘」を推してまいります。
本作品との出会いをキッカケに、日本の漆芸、工芸にも興味を持っていただき、楽しんでいただけたらと思っています。
本作品が一人でも多くの方に届きますよう、一緒に盛り上げてまいりましょう。
映画「バカ塗りの娘」
2023年9月1日(金)全国公開 / 青森県絶賛公開中
【ストーリー】
「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――
青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。
【クレジット】
堀田真由/坂東龍汰 宮田俊哉 片岡礼子 酒向 芳 松金よね子 篠井英介 鈴木正幸
ジョナゴールド 王林/木野 花 坂本長利/小林 薫
監督:鶴岡慧子 脚本:鶴岡慧子 小嶋健作
原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊)
企画プロデュース:盛 夏子 プロデューサー:遠藤日登思 松岡達矢 福嶋更一郎
ラインプロデューサー:大川哲史
撮影:髙橋 航 照明:秋山恵二郎 録音:髙田伸也 音響効果:齋藤昌利 美術:春日日向子
装飾:松尾文子 衣裳:藪野麻矢 ヘアメイク:光岡真理奈
編集:普嶋信一 音楽:中野弘基 スクリプター:押田智子 スチール:蒔苗 仁 助監督:栗本慎介
製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部 ザフール
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118分
公式サイト:https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/
公式Twitter:@bakanuri_movie
公式Instagram:@bakanuri_movie