突然ですが、家事や仕事で「猫の手も借りたい!」と思うほど忙しい瞬間、ありませんか?
けれど今の暮らしでは、昔のように「ちょっと手伝って」と頼める相手が身近にいないこともあります。
在宅ワークなどで働く人が増え、ご近所づきあいも少なくなった今、気軽に助けを求めるのはなかなか難しいものです。
一方で、かつての日本では少し違っていました。
「少し手を貸してくれない?」と声をかけられれば、よほどの事情がない限り手伝いに行き、別の機会には自分が助けてもらう。そんな助け合いが、自然と暮らしの中に根づいていたのです。
とくに農村では、「結(ゆい)」と呼ばれる仕組みがあり、互いに力を出し合うことで、農作業や生活を支えていました。
今回は、この「結」という日本らしい助け合いの風習を通して、人と人とのつながりについて紹介します。