日本の夏の風物詩、房州うちわの魅力

c25a4208b16a30f0aeb579d4a4e1d81f 画像

千葉県の南房総、かつて「房州」と呼ばれた地に受け継がれてきた伝統工芸品である「房州うちわ」。

丸亀うちわ、京うちわと並ぶ日本三大うちわのひとつであり、全体的に丸みを帯びた意匠が特徴です。

自生する良質な女竹(めだけ)を材料に、持ちやすい手と立体的に編み込まれた「窓」が魅力的。

和柄や浴衣の布地を用いたもの、素朴なパターンを用いた現代的なアレンジまで、デザインも豊富です。

竹うちわの中でも優美さを感じさせる房州うちわは、浴衣など和装とも相性が抜群。

近年、涼をとるには電化製品が必須の暑さが続きますが、日本の夏の「粋」という美意識も手放したくないところです。

この夏、房州うちわの魅力を探り、心地よい夏の過ごし方のヒントにしてみましょう。

0 Shares:
You May Also Like
28b6a6cbb1fcbc016ef827a7710a5414 画像
続きを読む

日本の心 包む文化・結ぶ文化

外国の方からみると、日本の文化は少し風変わりだなと思われる点もあるようです。 たとえば、世界的に活躍する米国アーティストのマシュー・バーニーによる映像作品『拘束のドローイング9』では、日本独特の丁寧なラッピング、「包む」…
eedb38055ce53c6d8de88140644625c3 画像
続きを読む

絣の魅力 – 糸が紡ぐ繊細な美の世界 –

着物には「格」があるといわれており、生地に使われる素材や技術が高尚であるほどフォーマルな場で着られます。 しかし、お茶会や会食などに常日頃から出席する訳でもない限り、格の高い着物を着る機会はそう多くないはずです。 むしろ…