日本の九州地方には、日本で初めて磁器の生産をした有田焼をはじめ、多くの焼き物の産地があります。中でも、中東部の朝倉郡小石原で作られている小石原焼(こいしわらやき)は日本の陶器の中ではめずらしく、磁器生産が始まった後に開山した産地。
小石原焼は誕生からおよそ350年という歴史の中で、柳宗悦やバーナード・リーチらによる民芸運動の中で見出されたことにより、「用の美」を産地のスタイルとして確立させました。
赤土に白化粧土を用いた刷毛目や飛鉋(とびがんな)といった、質素な装飾を施した作品は日常に馴染み、近年のナチュラルテイストなインテリアデザインとも相性がよく、あらためて注目されています。
今回は、この小石原焼の魅力を学び、心地よい暮らしを探してみました。
まずは小石原焼がどのようにして始まったのか、歴史からみていきましょう。
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