結ぶ文化 組紐を楽しもう

着物を嗜む人には身近な存在である組紐。日本では古くから特徴的な「紐」の文化、そして「結ぶ」文化があり、何かと何かをつなぐ、ものをまとめる、運ぶなど、実用的な道具から美的な工芸品として発展してきました。

真田紐や撚紐など、紐にも種類がありますが、特に組紐は伸縮性のある織り方であるため、帯締めにすると締め付けの苦しさの和らいだものとして重宝されています。伝統的なものでは草木染めの絹糸が使われているため、自然な色味と上品な艶のある、紐自体を美しい工芸品として見ることができるでしょう。

それでは、今日は日本の組紐にまつわるお話をしていきましょう。

0 Shares:
You May Also Like
続きを読む

肥後象がん – 武家文化の風雅な金工 –

「象嵌(ぞうがん)」とは、地に模様を彫り、そのくぼみに別の素材をはめ込む加飾技法の総称です。 「象」は「かたちづくる」、「嵌」は「はめ込む」を意味し、木工や陶磁、金工などあらゆる素材の工芸品に用いられ、金工の場合は金や銀…
続きを読む

花を生ける暮らしの先に

花咲く春の季節には、家の中にも花の彩りを取り入れたくなります。 春に花屋に出回る切り花といえば、チューリップやスイートピー、金魚草など可憐な雰囲気の花が多いですね。 切り花も桜や桃など、薄いピンク色のなんとも春らしい色合…
続きを読む

健康祈願と工芸

ときに、工芸品の中にはある種の「おまじない」が施されていることがあります。たとえば、新年に新しく手に入れて片目を描き、願いが叶ったときにもう片方の目を描く「だるま」も、おまじないのための工芸品ですね。 だるまは基本的に真…
続きを読む

心地よい高岡銅器のある暮らし

石川県は、漆器に金箔、九谷焼に紬など、あらゆる分野のものづくりに秀でた、美術工芸の盛んな土地です。 そして隣接する富山県高岡も、石川県と同様に前田家率いる加賀藩による文化奨励をうけ、商工業の町として栄えました。 加賀藩が…
続きを読む

津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」堀田真由さんと小林薫さんが魅せる家族そして師弟の絆

こんにちは、工芸と心地よい暮らしを探すメディアontowaです。 映画「バカ塗りの娘」は、当メディアの注目作品として紹介させていただいています。 「津軽塗テーマの映画「バカ塗りの娘」公開日決定、追加キャストも解禁!」 「…