普段の暮らしの中で、自然と調和したものに触れることで心が安らぐ瞬間があります。
そんな心地よい暮らしを提案する新たなプロダクトブランド「廣吉(ひろきち)」が、2024年11月20日に誕生しました。
このブランドは、大正11年創業の東濱植林株式会社が手掛けるもので、樹齢百年を迎えたヒノキを素材としたプロダクトが特徴です。
自然と人々の暮らしを繋ぐ「廣吉」には、長い歴史と職人の技、そして未来を見据えた企業の思いが込められています。
今回は、この「廣吉」ブランドの魅力をご紹介します。
守り継がれる森から暮らしへ
長年にわたり森林を守り育ててきた東濱植林株式会社が、「廣吉」を通じてその価値を新しい形で表現しています。
樹齢百年のヒノキを使ったプロダクトシリーズ「廣吉(ひろきち)」
東濱植林株式会社の創業の地「廣村」と、創業から代々引き継がれてきた「吉右衛門」の名から一文字ずつとり、「廣吉」と名付けたとのこと。
古くから林業が盛んな和歌山県で、100年以上にわたり森林の植林や管理を続けてきた取り組みをもとに、これまで守り続けてきた木々を新たに人々の暮らしに活かす形でスタートするブランドです。
一本の木を育てるには少なくとも50年という長い時間が必要であり、その木々には杣人たち(木を扱う職人)の想いや自然への敬意も込められています。
これまで木材の生産や環境保全の一環として活用されてきた山林を、今後はプロダクトという形でより身近に感じられるものとして提案しています。
「廣吉」は、大阪を拠点に活動するクリエイティブユニットgrafがデザインし、和歌山の職人の手により丁寧に製作されています。
grafのクリエイティブな感性と、和歌山の熟練した職人たちの技が合わさることで、機能的でありながら美しいアイテムが生まれています。
「八」のかたちに込められた想い
今回発表された「廣吉」ブランドのプロダクトは、縁起の良い数字「八」をテーマにデザインされています。
八は末広がりを象徴し、幸せや繁栄を願う気持ちを表します。
このデザインコンセプトは、単なる実用性を超え、使い手の心を和ませ、特別な節目を彩る存在としての魅力を放っています。
「廣吉」の第一弾として発表されたアイテムには、お盆やトレイ、まな板、お箸といった、日常で使用頻度の高いものがラインナップされました。
これらのプロダクトは、素材の質感や手触りの良さが際立ち、100年を超えるヒノキならではの温かみが感じられます。
東濱植林株式会社のオンラインストア
https://onlinestore.tohin-shokurin.com
東濱植林株式会社について
東濱植林株式会社は和歌山県にて、大正11 年より100 年以上にわたり、主にスギ・ヒノキの植林をおこなってきました。所有する約1,000ha の森林の植林・管理事業を中心に事業を展開し、近年では木工品の販売事業も行なっています。2024年より、和歌山の地で育てた木々を人々の暮らし活かす取り組みとして、プロダクトブランド「廣吉(ひろきち)」をスタートさせました。
https://www.tohin-shokurin.com/
編集後記 – 未来の暮らしを見据えて –
100年という長い年月をかけて育てた木々に敬意を払い、その価値をプロダクトとして社会に還元する姿勢は、東濱植林株式会社の強い信念を感じさせます。
この姿勢は、単なる製品づくりを超えて、持続可能な未来への提案とも言えます。
印象的だったのは、このプロダクトが「時間」を軸に展開されている点です。
ヒノキが材木として利用できるようになるには最低でも40~50年かかると言われています。
植林から伐採、製品化までの過程に積み重ねられた人々の努力や知恵。
これらが一本の木に宿り、それが手元に届くというストーリーの豊かさに心を動かされます。
50年かけて育つ木々のサイクルを守りながら、100年という長い時間を紡ぐ価値を提案する「廣吉」は、伝統工芸や地域産業の未来を象徴する存在となるのではないでしょうか。
日常的に使う道具に、長い歳月の想いと物語が込められていることは、使う私たちに特別な感覚を与えてくれるでしょう。
東濱植林株式会社の素晴らしい取り組みと「廣吉」ブランドの、これからの動向にも注目していきたいと思います。
プレスリリース:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000151739.html