福岡県の伝統工芸(博多織・久留米絣)×名産品(博多焼酎)×NEWデザインのコラボレーションでオリジナルデザインの焼酎ボトルを限定販売

工芸ファンの皆さま、こんにちは、ontowaです。

2024年11月27日より、福岡県の伝統工芸と名産品を融合させた「Bank of Craft PRESENTS CRAFT DESIGN MEETS FUKUOKA 織・絣 -ORI・KASURI-」がスタートします。

株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁会社である株式会社J&J事業創造が主催する本イベントでは、福岡が誇る「博多織」や「久留米絣」と、観光名産品「博多焼酎」がコラボレーションし、特別デザインの焼酎ボトルを数量限定での販売します。

本件は、「伝統の技」×「現代の技・アイデア」で未来の伝統工芸の形を創造するプロジェクト「Bank of Craft」によるものです。

今回は、このコラボレーションについて、ご紹介させていただきます。

伝統と現代技術が融合した唯一無二のデザイン

イベントの第一弾として登場するのは、6つの異なるデザインが施された焼酎ボトル。

それぞれのボトルには博多織や久留米絣の伝統柄を取り入れたオリジナルラベルが使用され、さらにラッピングにはこのオリジナルデザインを博多織と久留米絣で制作した織物が採用されています。

オリジナルラベルボトルと織物ラッピング例

デザインには、現代の書家・デザイナー・アーティストの感性をプラスしたデザインや、生成AI活用技術<株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)独自開発>を利用したデザインを採用し、伝統と遊び心が組み合わさった唯一無二のデザインとなっています。

6種類すべてに異なるデザインを採用し、「伝統×技術」の新しい形が感じられる仕上がりです。

これらの焼酎ボトルは、大丸福岡天神店本館1階アンテナプラスで、11月27日(水)から12月3日(火)まで、各銘柄30本限定で販売されます。

https://www.daimaru-fukuoka.jp

伝統と革新を体験イベントも充実

会場では、伝統と革新を体感できるさまざまなイベントが予定されています。

博多焼酎の試飲コーナーでは、人気の焼酎を味わいながらその魅力を楽しめます。

また、みずほFGが開発した生成AIのデザインプロセスを実際に体験できるブースも設置。

さらに、博多織を活用した「Bank of Craft」オリジナルグッズがもらえるデジタルスタンプラリーも開催され、訪れる方々が福岡の伝統文化をより身近に感じられる内容が盛りだくさんです。

https://www.sushitop.io/6web3layer/bankofcraft/intro/index.html

販売商品の概要

ここからは、販売される商品の数々を紹介します。

●商品制作への協賛:3社(みずほFG、福岡国際空港、SUSHI TOP MARKETING)
●伝統工芸事業者:4社(博多織:鴛海織物工場、Fdot./久留米絣:藍森山・森山絣工房、坂田織物)
●蔵元:4蔵元(ゑびす酒造、天盃、紅乙女酒造、西吉田酒造)
●書家・デザイナー・アーティスト:4名(小山翔風氏、加嶋雅彦氏、WOK22氏、坂巻善徳a.k.a sense氏)

<博多織×AI×デザイナー>
みずほFGが開発した生成AI活用技術によって生み出された博多織のテキスタイルとデザイナー・加嶋雅彦氏とのコラボレーションで制作。

【商品名】博多織×AI×デザイナー supported by みずほFG
【伝統工芸】鴛海織物工場(https://www.hakatajapan.jp
【デザイン】みずほFGの生成AI活用技術/加嶋雅彦(https://www.ao-blue.com
【蔵元(銘柄)】西吉田酒造(初潮)(https://nishiyoshida.jp
【協賛】みずほFG(https://www.mizuho-fg.co.jp

<博多織×書家>
書家・小山翔風氏が織物とそこに紐づく歴史・文化・生活への広がりを「繋がり」として表現。手織りの博多織の生地に実際に書をプラスしたデザイン。
【商品名】博多織×書家 supported by 福岡国際空港
【伝統工芸】 鴛海織物工場(https://www.hakatajapan.jp
/Fdot.(https://www.instagram.com/fukahoyumi
【デザイン】小山翔風(https://tomusubi.link
【蔵元(銘柄)】ゑびす酒造(芳云ゑびす蔵)(https://www.ranbiki.com
【協賛】福岡国際空港(https://www.fukuoka-airport.co.jp

<久留米絣×アーティスト>
アーティスト・WOK22氏が久留米絣の糸を絞る時の棒と糸と藍染の染め液の入った甕(かめ)の形をモチーフに、染めるのに重要な水(液体)をイラストで表現。また、様々なコラボレーションにより、伝統と進化の化学反応が起こる様を星で表現。

【商品名】久留米絣×アーティスト supported by SUSHI TOP MARKETING
【伝統工芸】坂田織物(http://sakataorimono.com
【デザイン】WOK22(http://www.wok22.com
【蔵元(銘柄)】天盃(クラフトマン多田スパニッシュオレンジ)(https://www.tenpai.co.jp
【協賛】SUSHI TOP MARKETING (https://www.sushitopmarketing.com

<久留米絣×アーティスト>
久留米絣の歴史では、女性たちが創意工夫と力強さで中心的な役割を果たしてきた。アーティスト・坂巻善徳a.k.a sense氏がその創造力と美しさ、形にできない想いを未来的なモチーフに落とし込んだデザイン。

【商品名】久留米絣×アーティスト
【伝統工芸】坂田織物(http://sakataorimono.com
【デザイン】坂巻善徳a.k.a sense(https://www.instagram.com/sense_art_jpn
【蔵元(銘柄)】紅乙女酒造(紅乙女樽FRENCH OAK)(https://beniotome.co.jp

<久留米絣(手織り)×久留米絣(機械織り)>
重要無形文化財指定を受ける伝統的な久留米絣「藍森山」と先鋭的な久留米絣を生み出す「坂田織物」が一枚の生地を製造。伝統と先鋭を組み合わせた新しい久留米絣を制作。

【商品名】久留米絣(手織り)×久留米絣(機械織り) supported by Bank of Craft
【伝統工芸】藍森山・森山絣工房(https://aimoriyama.com
/坂田織物(http://sakataorimono.com
【蔵元(銘柄)】ゑびす酒造(らんびき5年貯蔵)(https://www.ranbiki.com

<博多織×久留米絣×デザイナー>

デザイナー・加嶋雅彦氏が本企画展のキービジュアルと福岡の太宰府天満宮の神紋のベースである梅の花、そして博多織・久留米絣の布地を合わせたデザインを制作。

【商品名】博多織×久留米絣×デザイナー supported by Bank of Craft
【伝統工芸】鴛海織物工場(https://www.hakatajapan.jp
/藍森山・森山絣工房(https://aimoriyama.com
【デザイン】加嶋雅彦(https://www.ao-blue.com
【蔵元(銘柄)】紅乙女酒造(河童九千坊)(https://beniotome.co.jp

博多織とは

780年以上もの歴史を持ち、国の伝統的工芸品に指定。多くの経糸に、緯糸を強く打ち込むことで厚く、張りのある生地に織り上がるのが特徴で、和服や浴衣の帯として愛され育まれてきました。

1600年代には筑前福岡藩の初代藩主が幕府への献上品にも選んだ特別な織物であり、現在も「献上柄」と呼ばれる伝統的な柄が博多織、また福岡・博多のシンボル的な模様として街中の様々な場所で使われています。

献上柄

<鴛海織物工場>
1928年創業の博多織老舗織屋。博多織を「上質な絹のファブリック」と捉え、博多織の素材を活用したファッションアイテムやインテリア雑貨を販売する直営店「HAKATA JAPAN」を運営している。

本企画参加へのコメント
「伝統の博多織を祖父の代から受け継ぎ、様々なモノづくりに挑戦してまいりました。今回は、これまでの経験を超えた未来へ繋ぐ一歩として、博多献上紋様を礎に『みずほFG』さんの生成AI活用技術を使い、約60年前の小幅動力織機三重織の技術で伝統工芸士が織り上げた逸品です。伝統技術と最新のテクノロジーに関わる人々の力によって描かれる未来を体験していただけると幸いです」

<Fdot.>
博多織手機技能修士・深堀由美子氏が、現在では機械織りが主流となっている博多織の手織りにこだわり、モノづくりを手がける。伝統文化と日常を繋ぎ、日常にも彩りを添えられる作品を生み出している。

本企画参加へのコメント
「『Bank of Craft』に向けて、博多織の代表的な柄として知られる献上柄を一越ずつ織り出させていただきました。本企画展の新たな切り口やコラボレーションを経て、博多織がより多くの皆様へ認知されることを願うとともに、参加させていただきましたことに心より感謝申し上げます」

久留米絣とは

筑後地方で200年以上受け継がれる綿織物の技術で、丈夫な久留米絣は庶民の衣服として広く愛用されていました。日本三大絣のひとつと言われ、国の伝統的工芸品に指定されています。久留米絣の大きな特長は、綿糸を先に染めてから織ることで生じる微妙なズレによる独特なかすれ模様。現在は伝統的な幾何学模様や藍染めだけでなく、モダンな柄やポップな色合いの商品も多く作られています。

久留米絣

<藍森山・森山絣工房>
1858年創業の久留米絣の工房。天然木炭による天然醗酵本藍染、高機(タカバタ)による手織りで制作を続けている。重要無形文化財に則った久留米絣の工程を守り続ける数少ない工房のひとつ。国指定の重要無形文化財技術保持者、伝承者に認定。

本企画参加へのコメント
「今回は空間装飾から焼酎のラベルデザインにも参画させていただきました。作り手でありながら表現者でもある今回の企画は、「職人の技術×α」という現代の目まぐるしく変化する社会における伝統工芸の生き残り方だと思っています。久留米絣の老舗でありながら、最若手である僕らだからこそできる表現を、会場にきて感じていただきたいです。ボトルデザインは水害に遭った際、藍甕(あいがめ)を貸してくださった坂田織物、そして僕たち藍森山の藍甕を隣り合わせにし、機械織りと手織りの垣根を越え今後とも手を取り合い、共に成長しようという意味を込めて作成いたしました」

<坂田織物>
八女郡広川町に工房を構え、久留米絣の生地製造から商品企画・販売まで一貫して行っている。約100年前に作られた織機を使用し、職人が手間ひまをかけて丁寧に織る複雑な柄や現代のニーズに合わせたカラフルなパターンにも挑戦しています。

本企画参加へのコメント
「今回セレクトの水玉は『雪ん子』という久留米絣のなかでも定番の柄をよりフランクな印象で展開したものです。私たちはより絣を身近に感じていただくためのデザイン性や生産性にも注力している織元です」

博多焼酎とは

博多焼酎とは福岡県産の本格焼酎の総称。1975年に福岡県観光協会から県特産観光土産品に指定され「博多焼酎」という愛称が生まれました。歴史は古く江戸時代の粕取焼酎が原点と言われています。福岡は麦焼酎の先進県で博多焼酎も麦が主流ですが、米・そばに加えて全国的に有名な胡麻焼酎やにんじん焼酎、緑茶焼酎、ひまわり焼酎など、多種多様な原料の味わいを楽しめるのも大きな魅力です。

書家・デザイナー・アーティスト紹介

小山翔風氏
2017年にグラフィックデザイナーから書家に転身。福岡、東京、京都、チェコ、ヴェネチア、ロンドン、ドバイ、ニューヨークなど、毎年国内外で書と墨象アート作品を発表。ザ・リッツ・カールトンホテル福岡(2023年〜)に作品を所蔵。

加嶋雅彦氏
2020年に独立し、地元湘南(神奈川県)で映像ディレクター・フィルムメーカー・グラフィックデザイン・webデザインなどジャンルに縛られることなく、幅広い分野で制作を行っている。クリエイターユニット蒼所属。

WOK22氏
福岡在住のグラフィックアーティスト、ペインター。雲や触手のモチーフを好んで描いており、繋がりを視覚化する作品を創作。近年ではタイ、韓国、台湾、マニラなど国内外での表現の幅も広げている。

坂巻善徳a.k.a sense氏
2002年からアーティスト、ライブペインターとしての活動を軸に屋内外壁画、グラフィックデザイン、映像制作など様々な分野で作品を制作。その作品を通して世界にPeace&Happinessを送り出し続けている。

Bank of Craft PRESENTS CRAFT DESIGN MEETS FUKUOKA 織・絣 -ORI・KASURI-の概要

【主催】株式会社J&J事業創造 

【特別協賛】株式会社みずほフィナンシャルグループ

【協賛】SUSHI TOP MARKETING株式会社、福岡国際空港株式会社、株式会社船場、株式会社博多大丸

【後援】福岡市、八女郡広川町、博多織工業組合、公益社団法人福岡県物産振興会

【メディアパートナー】株式会社西日本新聞社

【協力】藍森山・森山絣工房、株式会社amusant、一般社団法人イドビラキSHO-CHUプロジェクト、ゑびす酒造株式会社、株式会社Fdot.、株式会社鴛海織物工場、京都・西陣織 Nishijin180、有限会社坂田織物、株式会社天盃、西吉田酒造株式会社、有限会社フォーサーティ、株式会社紅乙女酒造

公式サイト
https://bank-of-craft.jp/event/fukuoka-ori-kasuri

伝統工芸産業の収益性を高め伝統工芸の継承・発展を図る「Bank of Craft」

新たなテクノロジーとアイデアの力で、伝統工芸品を工芸品というモノの価値に留めず、観光資源の開発や地域課題の解決、また工芸産地における新たな収益の軸になりえるよう、地域エコシステムへの活用を進めるプロジェクトです。これまでにも企業・地方自治体との協業やイベントなど様々な活動を実施しており、今回の企画展も支援モデルの確立を目指す活動の一環として実施するもので、収益の一部は伝統工芸事業者に支払われます。

公式ウェブサイト:https://bank-of-craft.jp/ 
公式Instagram: https://www.instagram.com/bank_of_craft

※「Bank of Craft」は株式会社J&J事業創造の商標です。
※「Bank of Craft」はJ&J事業創造、株式会社ピハナコンサルティングの共同事業です。

J&J事業創造について

株式会社JTBと株式会社ジェーシービー(JCB)が共同出資し設立した合弁の事業開発会社。両社の経営資源を活かした企画開発および推進等、先鋭的な事業開発に取り組んでいる。

会社名: 株式会社J&J事業創造
所在地: 東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル8階
代表者: 森 保幸
サイト: https://www.jjbd.co.jp/(J&Jグループサイト)
事業内容: 「訪日インバウンド領域」「会員サービス領域」「決済サービス領域」「人財サービス領域」「地域活性化領域」を主要ドメインに、グループ内外パートナーと連携した事業開発

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