木工、金工、陶芸など、工芸品は太古の昔から世界中で作られてきました。
人々の暮らしに中で便利であるだけではなく、美しい工芸品は暮らしに華を添えるものです。
日本では20世紀の大正期より「民藝運動」という、人々の暮らしの中の民芸品を芸術の領域において評価する運動が広がり、国内のあらゆる工芸品を世間に知らしめました。
そのなかで脚光を浴びた工芸品のひとつに、「樺細工(かばざいく)」があります。
ヤマザクラの樹皮を素材とする樺細工は、日本のみならず世界的にも珍しい工芸品です。
今回は、樺細工の魅力について、歴史や製作工程を交え、独自の特徴とともにご紹介いたします。